アイコン ゴーン オマーンの代理店経由で私的流用 日産に使途不明なゴーン口座

 

 

日産自動車のゴーン前会長が、オマーンの販売代理店に日産の資金を不正に支出させ、一部を私的に流用し、計5億6千万円の損害を与えたとして4月4日に再逮捕された事件で、前会長側が10年前の平成21年1月にこの代理店のオーナーから約30億円を借り入れ、特捜部が前会長のものとみられる署名が入った借用書を入手しているという。

当時、ゴーン前会長は、私的な為替取引の損失をめぐって銀行側から巨額の追加担保を求められていて、借り入れの翌月、約22億円の定期預金を担保として差し入れていたという。
この代理店には、その後、日産から38億円余りが支出されていて、東京地検特捜部が不透明な資金の流れの実態解明を進めている。

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東京地検によると、ゴーン容疑者は、
1)2015年12月─17年1月に日産に125万ドル(当時のレートで約1億4700万円)、
2)17年7月に125万ドル(同約1億3900万円)、
3)18年7月に250万ドル(同約2億7700万円)
を、実質的に同容疑者が保有する会社名義の預金口座に送金させた。
共同通信によれば、オマーンの代理店には2012年以降、日産の「CEOリザーブ」と呼ばれる予備費から計35億円が支払われた。

この代理店幹部の個人口座から投資会社を通じ、ゴーン被告の妻が代表となっていた会社に流れ、一部が約16億円のクルーザー購入に充てられた疑いが浮上している。

ゴーン被告は昨年11月、自分の役員報酬を有価証券報告書に少なく記載したとして金融商品取引法違反容疑で逮捕され、その後、同法違反容疑と会社法違反(特別背任)の容疑で計2回、再逮捕された。起訴後、ゴーン被告は今年3月6日に保釈された。

 

 
[ 2019年4月 5日 ]

 

 

 

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