アイコン きな臭くなってきたエチオピア ティグレ軍攻勢(某国支援か)


英外務省は24日、政府軍と反政府勢力の衝突で緊迫化が伝えられるエチオピア情勢で、「近日中に戦闘が首都アジス・アベバへ接近する恐れがある」として、滞在する自国民に即時退避を呼び掛けた。

首都が戦闘になれば「英国民が出国するための選択肢が極めて限定される」と警告。退避しない場合は「身の安全を守るための待避所」を確保するよう勧告した。
仏独両国も23日、自国民にエチオピア出国を呼び掛けている。
人口は1億15百万人、オロモ族34%+アムハラ族29%(仲がよい)、ティグレ族6%・・・

ノーベル平和賞受賞者のアビィ首相(オロモ人民民主機構・OPDO)は、与党の内部抗争から離脱した北部を拠点とする民族少数派のティグレ族(ティグレ人民解放戦線・TPLF)、しかし、長年少数民族ながらエチオピア首相(メレス氏、1995年8月~ 2012年8月/その後も含めて30年間)に君臨してきた戦闘的民族という実績もあり、巻き返し、他の政府不満組織とも合流して南下、アムハラ民族が住むアムハラ州の州都ラリベラを占領、首都へ迫っている。

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首都アジス・アベバはオロモ人の地にあるが、首都拡大策でアビィ首相は居住するオロモ人たちを僅かな金で追っ払い、居住民の抗議を政府が弾圧したため、反発したオロモ人たち(オロモ解放戦線)もティグレ人民解放戦線に今回合流している。

ノーベル平和賞の選考委員会がいかにいい加減な委員会か、当のノーベルさんも失笑していることだろう。(平和賞はノルウェーが決定している。科学省などと同じように功績後、何十年を経ってその功績を称え表彰すべきだろうが・・・、同国政治家の思惑による決定が多く、陳腐になってきている)

隣国のスーダンもクーデターで不安な状況。

中国は、両国に大量のインフラ投資を行ってきており、多くの利権も有し、気が気ではないだろう。
ティグレ族の不満は、中国が採算性から投資しなかった北部への高速道などのインフラ投資、首都に比べ開発が遅れており、現政権にも不満を持ち、2018年4月アビィ政権になり、その後与党から離脱していた。
  ただ、中国はメレス首相時代にエチオピアにインフラ投資支援を開始しており、ティグレ人民解放戦線と中国とは近い関係にあると見られる。
  アビィ首相は産業誘致策など西側に傾倒し働きかけていた。
両国とも大国の思惑が見え隠れもする。
なるようにしかならないが、もしも混乱が拡大すれば、周辺国もおかしくなり、アフリカの角地帯からスーダンの内陸部までおかしくなる。


 

[ 2021年11月25日 ]

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