アイコン ロシア、ウクライナ東部へ軍派遣=今度は平和維持軍に化け侵攻


プッチン・プーチン大統領は22日、ウクライナ東部の親露派反政府武装勢力の「ドネツク人民共和国」(ドネツク州の東半分実効支配)と「ルガンスク人民共和国」(ルガンスク州の東半分実効支配)(両地域をドンバス地方と呼ぶ)の独立を承認し、これらの地域の平和維持のために軍部隊を派遣するようロシア国防省に指示したと報じられている。

ロシア軍が東部に駐留することで、ウクライナ政府や欧米への圧力を強めることになる。

両組織のトップは21日、プーチン氏に独立の承認を求めると同時に、軍事支援を念頭にした友好協力条約の検討も要請した。
プーチン氏は同日(21日)、国家安全保障会議を招集し、親ロ地域の独立承認を討議。その後、国民向けのテレビ演説で、ウクライナ政府が停戦合意(ウクライナ政府による高度な自治権賦与をさす)を履行せず、親露地域の住民への攻撃が続いているとして、独立を承認する考えを示していた。

親露派は18日、「ウクライナ軍からの総攻撃が迫っている」として、住民をバスでロシアに避難させ始めていた(自作自演の一環とされている)。
以上、

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前回2014年のロシア軍のウクライナ侵攻は義勇兵だったが、今回はミンスク合意違反を口実に、親露勢力の要請に基づく平和維持軍の名目で侵攻するという強かさ。

ソチ五輪下でのウクライナクーデターをプーチンはプッチンしたまま、今日に至っているようだ。習近平中国国家主席の北京五輪の顔を潰さない、五輪終了後に侵攻を現実化させるようだ。

親露派勢力は、ウクライナ軍が迫撃砲で東部の都市を攻撃など発表するなど、今月に入り戦闘拡大のお膳立ての発表を繰り返すようになっていた。

西側はウクライナ東部での自動車爆破、駐車場爆破火災、迫撃砲での攻撃について、親露勢力の自作自演だと主張している。

当然、親露武装勢力が攻撃すれば、ウクライナ軍も反撃しているこれまでの構図は変わらず、血の気の多いゼレンスキー大統領はウクライナへの直接支援に及び腰な欧米=NATO軍に対して直接軍事支援に入るよう促すため、これまた親露派勢力に対して過度な反撃をしている可能性も否定できない。
ゼレンスキー大統領は、全面戦闘になれば、500万人あまりのウクライナ人が避難民として欧州に押し寄せるぞと欧州に警告している。(ウクライナからはすでに多くの政治家や高官・実業家などが国外へ非難=逃亡している。ウクライナは際立つ汚職・不正国家でもある)

双方とも戦争・戦闘の開始の理由などほとんど嘘の塊、情報戦に過ぎない。

ただ、ウクライナは欧米の軍事同盟であるNATOに加盟申請しているが、NATOはまだ受け付けているだけで何も対応していない。

米露はドイツ統一に際し密約も交わしているが、米国は政権も変わりすでに反故にしている事情もあるようだ。

トランプ時代にはウクライナに対してミサイルを供与しており、プッチン・プーチンは100%譲歩しても東部の平和維持軍派遣で終わらせなければ、首都キエフをはじめウクライナ全土が火の海に化かす。

ジョージア=グルジアと異なり、ウクライナの民族はそれほど複雑ではなく(グルジア人が一番多く、ほかの民族を弾圧/南オセチアをめぐりロシア対グルジアの戦闘に発展した)、大きくウクライナ人とロシア人が居住、多くのロシア人居住地のクリミア半島は2014年紛争でロシアが占領、東部ドンバス地方は親露武装勢力が実効支配している。

ソ連解体時、ユーゴスラビアでは悲劇となる民族紛争が勃発、チェコもスロバキアと分離するなど、まだ、旧ソ連の民族間の軋轢はまだ落ち着いていないのも事実。

外交の交渉力が0に等しい米バイデン氏は、議員時代から反露の強硬派で親ウクライナ派、プッチン・プーチンのように切れたら、ウクライナに対して大量に武器を供与する可能性もある。

ただ、米バイデン政権はウクライナに軍派遣はしないとしており、どこでロシアに対して経済制裁するのか、マクロン仏大統領の要請で米露首脳会談も予定されているが、どうなるのかわからない状態に突入しつつある。

ウクライナ北方には、ベラルーシに約3万人のロシア軍がおり、
ウクライナ南部のクリミア半島や黒海には約5万人ともされる軍や艦隊が陣取っている。
ウクライナ東部のドンバス地方に隣接するロシア一帯には、ロシア軍が10万人以上集結している。

ロシアに口実を与えるウクライナ軍の反撃しだいでは、戦線は急拡大する。ただ、ウクライナの反撃をロシアが捏造する可能性も大きい。
もうなるようにしかならないところまできているようだ。
元KGBのボスであるプッチン・プーチン、用意周到でもある。

プッチン・プーチンとプッチン・バイデンのウクライナを巡る駆け引きは続くが、悲惨なのは戦闘に巻き込まれるウクライナ国民でもある。

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[ 2022年2月22日 ]

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