アイコン 3月の消費者物価指数 0.8%上昇 電気代21%増加


総務省が発表した家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる3月の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が、前年同月比で0.8%増となり、7ヶ月連続して上昇した。原油価格の高騰を背景に上昇幅は2年2ヶ月ぶりの大きさになった。

資源エネルギー価格の上昇に加え、円安によるW価格上昇で輸入価格が高騰している。
原油価格の高騰を背景に、ガソリンは19.4%、灯油は30.6%、電気代は21.6%前年同月比で上昇している。
「エネルギー」全体では20.8%の上昇と、第2次オイルショックの影響で原油が高騰していた1981年1月以来、41年2ヶ月ぶりの記録的な上昇となった。

また、円安の影響で牛肉などの輸入品が値上がりし「生鮮食品を除く食料」は2%の上昇と、6年3ヶ月ぶりの上昇幅となった。

一方、通信料は携帯大手などの料金プランの値下げで▲52.7%下落していて、総務省は、この影響がなければ3月の消費者物価指数は単純計算で2%を超える上昇になったとしている。

 

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ロシアのウクライナ侵攻よる原油高騰などの影響が本格的に表れるのは4月以降とみられる。
また、昨年4月から交通・通信費が大幅下落しており、今年4月は一巡することから、露制裁高が反映されてきだす4月は大幅上昇になる可能性がある。
ただ、米国では3月のインフレ率が8.5%(うち食料インフレ率8.8%)と大幅上昇しており、日本の消費支出の弱さが大きく反映されたものとなっている。


スクロール→

消費者物価指数 

 

指数

前年同月比

2020=100

総合

101.1

1.2

 生鮮食品除く

100.9

0.8

 生鮮と光熱除く

99.5

-0.7

食料

102.5

3.4

 生鮮

105.9

11.0

 生鮮除く食料

101.9

2.0

住居

100.8

0.3

水道・光熱

113.3

16.4

家具・家事用品

101.8

0.4

被服・履物

100.9

0.7

保健医療

99.4

-0.4

交通通信

93.2

-7.0

教育

100.5

1.4

教養娯楽

102.2

1.3

諸雑費

101.9

1.0

エネルギー=光熱費

20223

前年同月比

 

電気代

21.6%

 

都市ガス

25.3%

 

LPガス

7.0%

 

灯油

30.6%

 

ガソリン

19.4%

 

エネルギー計

20.8%

 

       

 0422_02.jpg

↓日本の消費者支出額(10億円)

2019年に戻っていない。

0422_03.jpg

[ 2022年4月22日 ]

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