仮想通貨信用不安 底抜ける バイナンスのFTX買収・撤回辞退の大混乱
仮想通貨取引所再大手のBinance(バイナンス)は９日、同業大手のFTXの買収を辞退すると正式に発表した。
１１月９日未明には、Binance CEOのCZ氏がFTXの買収に向けた基本合意に８日署名したと発表していた。
その僅か１日後、Binanceはデューデリジェンス(買収対象の財務情報)や米国政府機関による調査に関するニュースレポートの結果、自社の管理・支援能力を超えているため、FTXの潜在的な買収を追求しないとコメントした。
今回の買収の件は、元々FTXの流動性の危機をカバーするためにFTX側からBinance側に依頼したために話が進んだものだった。
こうしたFTXという仮想通貨取引所大手の問題は、仮想通貨全体の信用不安を呼び起こし、日本時間の９日は、BTC(ビットコイン・ドル)の始値は１９,３４６ドルから終値１７,６９０ドルまで落ち、１０日になり０７時０７分現在１５,７５０ドルまで下げている(仮想通貨市場は３６５日２４時間フル取引営業)。
今年６月から続いてきた１９,０００ドルを岩盤とするBTCの岩盤が８日のBinanceのFTX買収発表で底が抜け、９日のBinanceのFTX賠償辞退発表で底がなくなってきている。
今年６月まで３万ドル前後(21年11月８日の６５,４５０ドルがピーク)だったBTCは６月に１９,０００ドルまで暴落、米金利高で高リスク投資からの逃避もあり、上値の重い展開が続く中、仮想通貨取引所の破綻など問題も生じてきており、仮想通貨は大きな洗礼を受けている。
暴騰もあれば当然暴落もある。
仮想空間の仮想通貨市場全体の問題であり、ほとんどの仮想通貨ここ２日間で暴落している。
山高ければ谷深し。
＜BTCの相場推移＞ピークとボトム
２０２０年９月、１０,６４１ドル
２０２１年４月、５７,０６５ドル
２１２１年７月、３４,４２９ドル
２０２１年１１月、６５,６７１ドル
２０２２年４月、４１,３６４ドル
６月１８日、１９,００６ドル
８月１３日、２４,４４８ドル
１０月２４日、１９,３３２ドル
１１月５日、２１,３０２ドル
１１月１０日０７時２８分現在、１５,８５８ドル、
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