アイコン フィリピン、堂々と中国設置の「浮遊障壁」を撤去 南シナ海スカボロー礁近海


9月24日、フィリピン沿岸警備隊は、中国海警局が南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の南東部に長さ300メートルほどの「浮遊障壁」を設け、フィリピン人漁師の漁業活動を妨げたとして「強く非難する」との声明を発表した。

9月25日、フィリピンのマルコス大統領は、係争地域は中国に属するという中国政府の立場を無視して命令を出したと発表した。

フィリピンは国際司法裁判所に、南シナ海の中国の領有権主張に対する無効判決を勝ち取っている(中国は判決の条項を批准しておらず、やりたい放題)。

フィリピン沿岸警備隊は、南シナ海の係争地域に中国が設置した「浮遊障壁」を撤去し、これを「国際法遵守」における「断固とした行動」だと主張した。

当局はフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領の指示に「従った」「特別作戦」を実施し、フィリピン沿岸警備隊のジェイ・タリエラ報道官は月曜夜、X(旧ツイッター)に投稿した。

 

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「この障壁は航行に危険をもたらし、明らかに国際法違反です。また、フィリピン国土の不可欠な部分であるBDMにおけるフィリピン漁民の漁業や生計活動の妨げにもなっている。」

タリエラ報道官は、スカボロー礁としても知られるバホ・デ・マシンロックについて言及した。
投稿した動画と静止画には、ダイバーがナイフを持ってブイをつなぐケーブルを切断する様子が映っていた。
別の写真には、職員が「浮遊障壁」のアンカーを取り外している様子が写っていた。

マルコス大統領の国家安全保障問題担当補佐官エドゥアルド・アノ氏は月曜日早く、マニラが長さ300メートル(1,000フィート)と推定されるブイの「撤去に向けてあらゆる適切な行動」をとると示唆していた。

中国外務省の汪文斌報道官は以前、フィリピン船舶を追い払うために中国沿岸警備隊が法律に従って必要な措置を講じたと述べ、「浮遊障壁」の設置を擁護していた。
同氏はバリア設置を正当化するためにどの法律を引用しているのかは明らかにしなかった。

中国は、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシア、フィリピンの排他的経済水域(EEZ)と重なる南シナ海の90%の領有権を一方的に主張している。

フィリピン外務省は、この障壁は国際法違反であり、フィリピンは「我が国の主権と漁民の生活を守るためにあらゆる適切な措置を講じる」と述べた。

フィリピン沿岸警備隊と水産局の職員は金曜日、浅瀬近くの定期巡回中に浮遊障壁を発見した。
フィリピン漁民らによると、中国沿岸警備隊は通常、この海域で多数の漁民を監視する際にそのような柵を設置し、その後撤去する、とタリエラ氏は語った。

スカボロー礁は、国際海事法によって定義され、ハーグ国際仲裁裁判所の判決によって確認されたフィリピンの200 海里 (370km) の EEZ 内にある。

中国政府はこの地域を自国の領土の一部であると主張し、スカボロー礁を黄岩島と呼んでいる。
2012年、中国政府はフィリピンからスカボロー礁の支配権を奪い、フィリピン漁民に少量の漁獲のために遠方への移動を強いた。
以上、

日本は、
中国は9月19日までに日本の尖閣-石垣-宮古間の海域、日中中間線の日本側にEEZ内にブイを設置した。ブイは「中国海洋観測浮標QF212」と表記され、直径が10メートルもある巨大なもの。ブイの搭載された情報収集、衛星通信機を使い、中国本土でブイ情報を取得・分析している。完全にスパイ-ブイである。
これまでにもこうしたブイを設置していたが、台風などで壊れたり、漂流行方不明になったりしていた。
日本当局はこれまで何も対処してこなかったことから、今回、中国が再び設置しても、今更撤去できず、指を咥えて眺めている。
最初の対応がいかに杜撰だったのかと言うことになる。
こんなことを許していたら、船舶だけではなく日米等の軍艦や潜水艦も捕捉される。ブイにワイヤーが付いていれば、さらに海中の移動物を詳細に把握できる。安全保障上も極めて問題性が高いブイ設置である。
自衛隊はフィンランド製装甲車の生産(2千台以上)で忙しい。日本はもう装甲車も造れなくなっている。・・・岸田政権は怖すぎる。

現在、東南アジアで一番中国の顔色を見続けているのは、中国寄りの闘争民主党政権のインドネシア政府だろう。当初計画より4年半遅れて10月にもインドネシア新幹線が営業運転を開始する。インドネシア当局は4年半も遅れたにもかかわらず、中国に対して何一つ文句も言わない。

「領海」強調、無線で応酬
 現地からの情報によると、同礁周辺を巡回していたフィリピンの漁業水産資源局と沿岸警備隊の職員が22日、中国海警局の複合艇3隻と、海上民兵が乗船する小型船が、浮き球を連ねた障壁を設置するのを確認していた。付近では当時、約50隻のフィリピン漁船が漁をしていた。

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この海域には春に数百隻の大型漁船民兵軍団が占拠し、フィリピンの漁師に操業すらさせなかった。
習政権の一帯一路覇権戦略=中華思想による世界支配を象徴する南シナ海の一方的な領有権主張と軍事要塞設置と軍事力行使である。

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[ 2023年9月26日 ]

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