アイコン 2/2 パレスチナ・ハマス イスラエルへ特攻  背後 イスラエルの最近の動き


<イランの影>
ヨルダン西岸のファタハのパレスチナや中東諸国とは関係を異にし、「ガザ」を支配しているのは「ハマス」、(適切かどうかは別として)イラン、特にイラン革命防衛隊が兵器供与や訓練で支援しているとされる。
「ガザ」は40キロ×10キロに区域に200万人のパレスチナ人が暮らすが、イスラエル軍が陸海空で完全に監視しており、境界壁には抜け道の地下道を見つけ出すセンサー類を張り巡らせ、監視している。それでも今回、大量のロケット砲と砲弾がガザに持ち込まれていたことになり、イスラエル政府もモサドも驚愕。

イランはこれまでサウジ+アラブ連合軍が攻撃し続けたアラビア半島南端のイエメンのフーシー派との戦いは戦闘がエスカレート、サウジ原油施設などへのドローン攻撃が頻発、サウジが妥協した形でフーシー派と今年4月(本格的な)停戦合意、イランはフーシー派に支援していた分をハマス支援に振り向けることが可能となった。

 

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<最近のイスラエルの動き>
最強硬派のネタニヤフ政権(1996/6~1999/7月//2009/3月~2021年6月//2022年12月~)は2021年5月19日、ガザ地区ではイスラエル軍の空爆で200人以上が死亡。こうした空爆を日常茶飯事行っている。
西岸では、イスラエル軍がパレスチナ地での支配地域を拡大し続け、支配地にイスラエル人を入植させ、実行支配域を拡大し続けている。
今やパレスチナ人たちの支配地はごく僅かとなっている。

2022年8月22日、イスラエル入植者らによって、イスラム教聖地のエルサレムのアル・アクサ・モスクが襲撃された。

2023年4月25日、イスラエル警察は、聖地アル・アクサ・モスクで閃光弾やゴム弾を発射して侵入、信者らを警防で投打した(CNN報道)。

今年6月から、独裁者まがいのネタニヤフ首相は、今年6月から20年ぶりとなる大攻勢をパレスチナに対して仕掛けていた。

2023年9月17日には、イスラエル軍の加護の下、イスラエル入植者数十人が、イスラム教祭典日の聖地アル・アクサ・モスクの信者を襲撃し、多数のパレスチナ人が犠牲になった。

10月6日(金)、聖地アル・アスクモスクをイスラエル軍が攻撃したとしてサウジが批判した。(その攻撃がいつの分かは不明。)

10月7日(土)、ガザ地区のハマスによる対イスラエル一斉攻撃。

<イスラエルのバック>
イスラエルのバックには、ユダヤ商人が支配する欧米が待機しており、欧米諸国の多くの有力議員たちは、ユダヤ関係機関から膨大な選挙資金(選挙用寄付+ロビー活動費)を受け、ユダヤに頭を垂れ続けている。
米国では、国内で8千万人ともされる福音派がおり、イスラエルのユダヤ教団が福音派(共和党)の一面を動かしている(ともに政治的には超保守)とされる。

一方で、米国のユダヤ財閥のロックフェラー財団(米石油メジャーシェブロン所有)らは民主党政権を支持している。米国ではどっちに転んでも、イスラエル・ユダヤが強力な支持者となっている。

<米・英>
米バイデン政権は8日、イスラエルに対して支持を表明、緊急武器供与を決定、イスラエルへ兵器や弾薬の供与を開始した。空母を地中海のイスラエル寄りに移動させた。
英国もイスラエルを支持を表明、空母をイスラエル寄りの地中海に派遣した。

<世界で初めて構築されたアイアンドーム>
イスラエルのアイアンドームを突破 放射攻撃のロケット弾には限界
イスラエルのアイアンドームは、今回もハマスのロケット弾やミサイルの多くを空中で撃墜したが、5千発ともされる砲弾に、地方での攻撃を受け対応できず、市街地・住宅街に着弾、対イスラエルの中東戦争以来イスラエル国内で最大の犠牲者を出している。
現地報道では、8日現在イスラエル人700人以上が死亡している。

今回の攻撃は、数百人規模で境界壁を破壊しイスラエル地域に侵入し、バイクなどで駐屯地や軍監視所などを襲い、軍人や民間人を拉致し連れ去っている。
イスラエル軍の戦車や装甲車ね一時乗っ取った。

ハマスは玉砕型でイスラエル南部に突撃させており、ゲリラ化して2日目も交戦し続けているという。

イスラエルのガザ近郊ではパーティやコンサートが開催されており、ハマスが侵入し、そうした会場は血の海になったという。

<アイアンドームの限界>
アイアンドームは迎撃ミサイルでロケット砲弾や攻撃ミサイルを上空で撃墜するというもの。
計算上は対応できるが、実際は超短時間に何十・何百発の砲弾を放射発射された場合、対応できない。それもそうした砲撃が波状的に行われればなおさらのことだ。また、ロケット弾の飛行距離は短く、短時間で着弾する(最長でエルサレム被弾)。

レーザーガンなどでバリアを築くしかないが、100年もすれば、漫画のようなバリアが構築されることだろう。
(北朝鮮のロケット軍部隊は、南鮮に向け1時間に1万発の中・長距離砲弾を撃つことが可能とされる)、

<パレスチナ・ヨルダン川西岸>
パレスチナのヨルダン川西岸は、人口320万人、パレスチナ主流派ファタハ派がパレスチナ国(自治区)としてパレスチナ政府とイスラエル軍が統治・管理している。

パレスチナのアッバス議長は、国民には「入植者や占領軍の恐怖」から身を守る権利がある」と述べるが、主張するだけで、結果、イスラエルの入植地が増加し続けることを黙認している。国連も見て見ぬふりを続けている。

<パレスチナ・ガザ地区>
パレスチナの飛び地で地中海に面するガザ地区(海に面し南北40キロ×幅=奥行10キロ)には210万人が居住している。2007年、地区住民の投票でハマスが自治政府を樹立し、西岸のファタハとは対立関係にある。

しかし、ガザ地区もイスラエル軍の監視下に置かれ、陸海空・出入国すべてを管理ひされている。
ガザ地区の南部はエジプトと境界が接しており、イスラエルとエジプトは国交があり、南部もイスラエル同様の監視下にある。

何十年にもわたってイスラエルおよびイスラエル入植者たちの植民地支配と占領に直面してきたパレスチナ民という構図がある。

<今回の武力衝突に対するコメント>
西側を代表するコメントでは、
・ グテーレス国連事務総長(ポルトガル)人)は「民間人が自宅から攻撃され、拉致されたとの報道
に愕然としている」と述べている。
・クレバリー英外務大臣は「イスラエル民間人に対するハマスによる恐ろしい攻撃を明確に非難する」
と述べた。


しかし、イスラエルと国交があるサウジアラビアは、
「『占領の継続』と『パレスチナ人の正当な権利の剥奪』から生じる危険について繰り返し警告してきた」
と述べ、事態のエスカレーションの即時停止を求めた。

ハマスの行動に刺激されたのか、エジプトでは7日、イスラエルからの観光客が警官から撃たれ、エジ
プト人通訳2人が死亡し、イスラエル人数人が負傷した。

エジプトでは6月にもエジプト兵がイスラエルとの国境検問所でイスラエル兵3人を射殺した事件があっ
た(エジプト兵はイスラエル軍により射殺された)。エジプト政府とイスラエル政府は仲良しだが、エジプト
国民は政府のイスラエルに対する友好的な対応に反発する者たちが過半を超える。

アイアンドームに放射攻撃にも耐える大量の迎撃ミサイル数と対応するシステムが必要となる。ウクライナでは日々平均、双方計で1.5万発以上の砲弾やミサイル・ドローンが上空で唸りをあげている。

<世界一の諜報機関/モサド>
イスラエルの諜報機関は全世界に張り巡らされており、特に中東ではイランなど敵国の内部に情報提供者を抱え、シリアにしてもこうした人物を多数抱え、効果的に攻撃、空爆・暗殺している。
パレスチナ人でも多くの情報提供者を抱えているとされるが、今回、まったく情報がなく、油断したいたとされる。
(モサドとイスラエル特殊部隊はイランの核開発の第一人者をイラン国内で暗殺している)

<今回のハマス最大の攻撃>
数千発のロケットやミサイルで攻撃し、イスラエルのアイアンドームもその数の多さや各地が攻撃を受け、対応できず着弾したロケット弾などで多くのユダヤ人が犠牲となっている。
ガザは「空のある監獄」と称せられるが、数千発のロケットやミサイルがどのようにして持ち込まれたのかもモサドの情報能力に疑義が生じている。

パレスチナ人たちはイスラエル南部の市町村を攻撃するに
パラグライターでの壁越え、
ブルドーザーでの壁破壊、
バイクを多用しイスラエル南部の村や町に侵入し襲撃、

イスラエル軍の駐屯地も襲われ、各地で軍人や民間人が拉致されている(総数60人あまり)。
計画は用意周到に練られ、一斉蜂起しており、ハマスの情報管理能力の高さが際立っている。

<今後、ガザは地獄>10倍返しの過去
超タカ派のネタニヤア政権、ガザはすでに激しい空爆を受けているが、地上軍投入でハマスの壊滅作戦を繰り広げるものと見られ、死者は双方とも多くなり、当然、攻撃を受けるガザの住民の犠牲者は今後、数千人を越える可能性もある。
ネタニヤフ軍はこれまでもハマスの攻撃に対して5倍10倍返しを実践してきた。

仲介に入る国はないだろう。
米バイデン政権にしても来年の大統領選挙を控え、ユダヤ財閥の支援を受けており、すでにシェブロン経由でロックフェラー財団との関係をより強固にしている。
米国の民主党であっても力学優先でパレスチナに関しては人権もクソもない。

中東に中国の影
中東には最近、中国が台頭しており、中国の仲介でサウジやUAEなどがイランと国交を回復させている。
サウジのイエメン・フーシー派との戦闘停止も、実際は国連ではなく中国が仲介した可能性が高い。国連はイランに対して影響力を有していない。
中国はサウジと迎撃ミサイルの共同開発を行い、「元」通貨での貿易取引も実現させている。
サウジの北紅海側の次世代都市大開発「NEOM」も中国が建設を主導する動き。

米国と中東の亀裂
サウジはオバマ政権時代、30ドル台への原油暴落でオバマ政権に減産要請、オバマ大統領が断ったことから、断裂状態に。ロシアが減産協力して現在のOPEC+となっている。
原油価格暴騰時、バイデン大統領はサウジに増産要請、サウジはこれを無視し、OPEC+として減産し続けた。サウジがロシア寄りになり、そうした間隙を縫い中国が中東に急接近している。

早期に停戦を合意させなければ、中東はグチャグチャになるか、パレスチナ人が殲滅されるか、避難民として海外へ逃避行させられる可能性もある。
これまで北欧国が多くの紛争で仲裁に出ていたが、ウクライナ戦争により北欧諸国は中立を放棄しており、仲裁者がいなくなっている。国連は隣国出身者が10年間も事務総長を務め、存在価値0、形骸化してしまっている。

パレスチナ領域に対するイスラエルの支配から完全占領へ変化・・・

<1946年k対立以前のユダヤ人居住区域(白)とパレスチナ人居住区域>
下記図参照
1947年、シオニズムにパレスチナ地域に移住して占領したイスラエル区域
1948年5月、イスラエル建国
第一次中東戦争:1948年(イスラエル建国)
第二次中東戦争:1956年
第三次中東戦争:1967年
第四次中東戦争:1973年

まだまだ世界はかつての列強諸国が支配し続けている。経済支配・金融支配・IT支配・軍事支配・・・。既得権益を守護するのは超保守思想・・・ユダヤ教・キリスト教・福音派。
以上、
作成資料は、BBC+ロイター+アルジャジーラ+CNN+ウィキペディア等参照


これまでの戦争でパレスチナ人は母国より他国へ避難民として流出しているパレスチナ人数が多い。


スクロール→

パレスチナ人

総計

11,000,000人

パレスチナ国・西岸

3,300,000

国民:

537万人

パレスチナ国・ガザ

2,070,000

ヨルダン

2,700,000

避難民:

567万人

イスラエル

1,318,000

チリ

450000

シリア

435,000

レバノン

405,500

エジプト

70,000

アメリカ合衆国

68,000

ホンジュラス

54,000

クウェート

50,000

ブラジル

50,000

イエメン

24,000

カナダ

24,000

オーストラリア

15,000

コロンビア

12,000

グアテマラ

1,400

 

[ 2023年10月11日 ]

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