韓国 家計負債過去最大 消費低迷を受け金利下げ
韓国銀行(中央銀行)が発表した韓国の今年9月末(第3四半期末)の家計負債残高は、過去最高の1,913兆8千億ウォン(約210兆円)に達し、今年第2四半期末から18兆ウン(約1.9兆円)増加した。この増加幅は2021年第3四半期以来3年ぶりの大きさとなっている。
(2023年のGDP(名目)/2,401兆ウォン)
家計負債残は膨らみ続ける一方で、高金利・物価高が長期化し、国民の消費余力が低迷している。
家計負債は平均で8400万ウォン(約922万円/世帯数2273万世帯)に達し、基準金利の引き下げにもかかわらず貸出金利が高止まりしており、内需回復の道が閉ざされている。
2023年の会社員の平均月給が364万ウォン(約39万9572円)であったことを考慮すると、23ヶ月分と決して小さい額ではない。
年収入の70%以上を返済に充てている借入者は275万人、世帯構成で見た場合12.0%
年収を超え返済をしている借入者は157万人、世帯構成で6.9%に上る。
韓国銀行によると、今年6月末時点での家計貸出者の平均総負債元利金返済比率(DSR)は38.3%と推定されている。
韓国の場合、不動産が金持ちのシンボル、金利高で不動産価格が下がればすぐ買いが入る。ましてや、米NYダウも仮想通過もトランプ相場入りで高騰・暴騰、投機・投資大好きな国民性であり、不動産購入の頭金を確保した俄か投資家も多いと見られる。
家計負債の増加は消費を圧迫することから、中国では住宅貸付金利を下げさせ消費喚起をはかっている。韓国でも11月28日、基準金利を10月に続き0.25%下げ3.00%とした。韓国の場合、ウォン安という脅威が待ち構えており、金利を下げるタイミングを見る必要があるが、今回は米長期金利の利回りが今週続落、ドル安局面にあり、絶妙なタイミング、ウォン安には展開していない。2ヶ月後にはトランプ関税の恐怖も待ち構えており、国内経済を活性化させ、トランプハリケーン・台風に耐える必要が生じている。
スクロール→
韓国 |
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インフレ |
基準金利 |
対弗ウォン |
貸出金利 |
小売額 |
|
率 |
率 |
ウォン |
率 |
前年比 |
22/12. |
5.0 |
3.25 |
1,269 |
5.56 |
-3.1 |
23/12. |
3.2 |
3.50 |
1,295 |
5.14 |
-0.7 |
24/1. |
2.8 |
1,334 |
5.04 |
-2.1 |
|
24/2. |
3.1 |
1,335 |
4.85 |
0.8 |
|
24/3. |
3.1 |
1,346 |
4.85 |
-3.4 |
|
24/4. |
2.9 |
1,385 |
4.77 |
-2.0 |
|
24/5. |
2.7 |
1,382 |
4.78 |
-2.8 |
|
24/6. |
2.4 |
1,381 |
4.71 |
-3.6 |
|
24/7. |
2.6 |
1,369 |
4.55 |
-2.2 |
|
24/8. |
2.0 |
1,337 |
4.48 |
-1.3 |
|
24/9. |
1.6 |
1,317 |
4.62 |
-2.2 |
|
24/10. |
1.3 |
3.25 |
1,378 |
|
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11/28. |
|
3.00 |
1,395 |
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