アイコン 産業基盤人材育成の日本と韓国の違い エコール42

 

 

日本もかつて高専を作り、産業のバックボーン人材を育成し、その相乗効果は計り知れないものがあった。しかし、いまや規制緩和や自由化の名の下、大学乱造、文教予算の分散拡散希薄化、文教予算縮小、学術研究予算縮小、核心技術開発の後退・・・、国は国民に何を求め、何をしようとしているのか、富国強兵、強兵部分しか見えてこない今日このごろ・・・。

韓国政府は、今年から5年間に計5,756億ウォン(約570億円)を投入してSW中核人材1万人を養成する。フランスの革新ソフトウェア(SW)教育機関「エコール42」をベンチマーキングしたプロジェクトを中心にしたアカデミーを設立する。
また、科学技術情報通信部は、「第4次産業革命をリードする人材の集中養成計画」を発表している。2022年までに拡張現実・バーチャルリアリティ、人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドなど第4次産業革命関連分野の人材が3万人不足すると予想されることに対応した措置。

科学技術情報通信部は、第4次産業革命分野の人材の需要・供給の不均衡を解消しようと、今年9月をめどに、非学位2年過程の「イノベーションアカデミー」を設立、5年間で2500人のSW人材を育成する。

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また、未来型自動車、無人飛行機(ドローン)分野の韓国国内の修士・博士級人材(5年間2250人)を海外有名大学や研究所、企業などに派遣して、現地の専門家と共同プロジェクトを通じてグローバル競争力を備えられるように支援する。
また、来年9月をめどに、国内一般大学院内にAI大学院学科を新設して、5年間で860人の人材を育成する計画。

これと共に卒業見込み者、就職活動者などを対象に、産業専門家たちのメンタリングを通じたプロジェクト実行基盤訓練「産業カスタマイズブートキャンプ教育」を設け、AI、クラウド、ビッグデータなど8大革新成長部門で即戦力として活動できる実務人材を5年間で7000人育成する計画。

科技情報通信部は、「産業の需要と連携される人材が養成され、新技術基盤の起業を活性化することができるので、良質の雇用創出も可能と期待している」としている。

韓国にはKAIST(国立 科学技術大学/旧 韓国科学技術院。未来創造科学部所管/すべて英語での授業/朴正煕が創設発起人)があり、国際的にも高く評価されている。昨年は、国際機関からロボット兵器(殺人ロボット)の開発研究をしているとして批判された(同大は否定したが国との関係が深く事実だろう)。世界イノベーション大学ランキング10位(東大24位)。
こうした大学がありながら、次の産業を担う人材確保に動いている。イノベーション技術で大きく後退した日本と韓国の落差はこうしたことにもあろう。
 古の伝統技術ばかりがTVで放映されているが、どうして日本の最先端技術を評価するTV番組がないのか不思議でならない。

「エコール42」とは、
フランスにある私立のコンピュータプログラミング学校で、イリアド(新興通信会社)の創業者であるザヴィエル・ニールがニコラス・サディラク(EPITECH元ゼネラルディレクター)やクワミ・ヤングナン、フロリアン・ブヒャー(EPITECH元役員)含む数人の協力によって設立された。
(「EPITECH」=ヨーロッパ理工学院パリ・デジタルイノベーション大学院)

勉強は、ピアツーピア教育学(P2P、対等の者(Peer)同士が通信をすることを特徴とする通信方式、通信モデル、あるいは通信技術の一分野を指す。親であるサーバーを持たない)といった教育の新近代的方法を反映しており、学生は技術者学位を得る必要はない。
この学校はコンピュータプログラミングに関する高度な知識や技術、新しい思考方法に賭けることで知られていて、42という名称はダグラス・アダムス著の銀河ヒッチハイク・ガイドが元となっている。
学費は無料であり、開校後最初の10年(推定で2,000万から5,000万ユーロかかる)はザヴィエ・ニエルの個人資産から投じられる。

18歳から30歳までの各年1,000人が勉強するとされ、学位要件は無い。しかし、入学するには、学校の公式サイト上でコンピュータプログラミングを覚える能力を試す基本的な心理測定法テストを受けなければならない。1ヶ月に及ぶ評価と実用的な作業を「ラ・ピシーヌ」と称する各年の最終選考であり、この時の作業量は重要かつ実用的である上、1週間あたり100時間以上に及ぶ。この学校はフランス高等教育・研究省の認定を受けていない。
ラ・ピシーヌ後、最低3年間開発に繋がる複数のIT職に対応出来る勉強をすることになる。

1年目は、C言語を使ったUNIX開発環境の勉強が主体であり、基本的なFPSエンジン、オンラインゲームエンジン、レイトレーシングによる3Dレンダリングエンジン(ラスタライズ)の実行といった40ものプロジェクトで計画したソフトウェア開発を学ぶ。
二学期はオブジェクト指向PHPのピシーヌで始まり、大規模なウェブプロジェクトを実現させるためにモジュールフレームワークを導入するがプログラミング言語の選択は自由になっている。

2年目は、決められたピシーヌ(スイミングスクール)によるC++やSQL、Java、C#といった他の言語が導入される。
教育カリキュラムの紹介文書によれば、ソフトウェア開発の勉強はアーケードゲーム、人工知能やコンピュータウイルスを生み出す計画に基づいている。
学生は教育アドバイザーによる検証を受けた個人プロジェクトの作業を5ヶ月間続けなければならない。

3年目は、モバイル技術、ネットワーク、コンピュータゲームのプログラミングやメカニズム、ITセキュリティを勉強する。
以上、
ソフトバンクのペッパー君(Pepper)、ディープランニング(AI)の機能は、ソフトバンクが買収したフランスのアルデバランロボティクス(Nao開発/RoboCup開催/2005年設立)の技術。

日本にはこうした拠点がなく、バラバラでアイデアにも乏しく世界にまったく付いていけなくなっている。パラパラ漫画の時代にあるようだ。国による計画と企画提案書だけは世界一流であるが・・・。
国が駄目なら企業家が・・・フランスのエコール42は企業家創設している。それも学費無料だ。
日本の企業家は刹那の成金趣味満開・100万円をばら撒くだけしか能がないようだ。

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[ 2019年1月10日 ]

 

 

 

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