アイコン デトロイトショー CESに押され出品減、中国からの北米進出来年に延期

 

 

米自動車のメッカ・デトロイトで14日開幕したモーターショー、景気の減速が懸念されつつも、引き続き安定した売れ行きを見込んで、排気量の大きいSUV・多目的スポーツ車や大型のスポーツカーなどの発表が相次いだ。

GMは米市場で好調なSUVの新型を披露、フォードも新型SUVやスポーツカーを、トヨタは2002年に生産を中止したスポーツカー「スープラ」の新型車を初公開した。

米国は、昨年、好景気にもかかわらず前年とほぼ同じ1720万台の新車が売れた。
ガソリン価格が比較的、安値で推移しているため燃費のよいエコカーよりも、トランプ大統領推奨の大型車が好調で、各メーカーは景気の減速が懸念されつつも、引き続き安定した売れ行きを見込んで排気量の大きな新型モデルを相次いで発表した。
(中型SUVやP/Uトラックは価格が高く、販売台数による売上高や営業利益より、高価格帯車両が売れれば巨額の利益を生むことにつながる)

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一方、これまで年初に開催されてきたデトロイトショーは、来年からは6月に移行することがすでに決まっている。これは、自動運転やITとの融合が進み、多くの自動車メーカーが同時期にラスベガスで開かれる世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」での発表に力を入れていることが背景にある。

このため「自動車産業の首都」とも呼ばれるデトロイトでのモーターショーは今回、出展数も減り、自動車業界が大きな変革期を迎えていることを象徴するかたちとなっている。
中国からは、広州汽車=GACモーターも出品、北米市場向けに開発された小型スポーツカー「Enverge」は、ガルウイングドア仕様、EVパワートレーンのモーターは、最大出力240hpを発生。駆動方式は4WDで、0~96km/h加速4.5秒、最高速160km/hの性能を発揮する。バッテリーは蓄電容量71kWh。1回の充電での航続は、最大595kmに達する。
一方、折からの米中貿易戦争により、今年から予定していた販売を、来年6月ころからに変更すると発表している。
これは、2018年、貿易戦争の激化に伴い中国において、米国からの駆け込み需要が発生、結果、昨年は過去最大の対米貿易黒字を計上した。そうしたことから、中国政府が今年からの販売を見送らせたものと見られる。
 

<↓新型スープラ>
新型スープラ

 

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[ 2019年1月15日 ]

 

 

 

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