アイコン 1MDBscandal ゴールドマンに賄賂認定有罪か/米司法省

 

 

2015年7月米WSJが、マレーシア政府系ファンドの「1MDB」からナジブ・ラザク(前首相)の個人口座へ約7億ドル(約800億円)が振り込まれた公文書記録を報じた。当時、ナジブ首相はアラブの王様から貰ったものだとして不正ではないとした。

同国の調査機関も忖度して問題ないと結論付けた。しかし、「1MDB」は不正運用で2014年までに数十億ドルの債務超過と債務不履行に陥っていた。

その後、「1MDB」の多くが不正に運用されていたことや7億ドルについてもナジブの不正取得が立証され、総選挙で93歳の前首相のマハティールが率いた政党が大勝利、ナジブを起訴した。

中国寄りのナジブはインフラ投資に中国を利用し、結果1兆リンギ(約27兆円/2018年5月段階)という巨額借金の漬物国にしていた。マハティール首相は、中国からのインフラ投資を大幅に見直している。

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<本文>

マレーシア政府系ファンド「1MDB」の資金流用問題を巡り、米司法省で米金融大手ゴールドマン・サックスを有罪とする意見が出ていることが24日明らかになったと英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じている。
ゴールドマンは、元幹部による汚職への関与は認めたが、法人としての責任は否定してきた。司法省と会社側の見解の隔たりが鮮明になれば、問題終結に時間がかかる可能性がある。
米司法省は2018年11月、「1MDB」による巨額の資金流用に関与したとして、ゴールドマン元幹部2人を外国公務員への贈賄を禁止する海外腐敗行為防止法違反の罪などで起訴した。
うち、東南アジア事業の元責任者は有罪を認めた。

ゴールドマンは2012年から13年にかけて60億ドル(6600億円)を超える1MDBの債券発行を引き受け、約6億ドルの手数料を得た。調達資金の一部が賄賂に流用された。政府高官への贈賄は債券引き受けなどの案件を獲得する目的だった。

米司法省と米ニューヨーク東部地区の連邦検事局はゴールドマン本体についても、違法行為がなかったかどうか調査を進めている。 

英FT紙は関係者の話として、司法省内の議論で、一部のスタッフからゴールドマンに有罪を認めさせるべきだとの声があがっているという。

ゴールドマンは一貫して法人の責任を否定してきた。1MDBの債券発行で主幹事業務を引き受けた際、汚職に関与した元幹部らが資金使途について、審査担当の社内部門や外部弁護士に虚偽の説明を繰り返し、不正を見抜けなかったと主張している。

1MDBやマレーシア政府にも汚職に関与するような仲介者がいないことを確認していたという。
金融不正を巡る司法省との取引では、会社側が有罪を認めて罰金を支払うケースと、最後まで責任を認めないものの、制裁金を支払って和解する場合がある。

ゴールドマンのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は15日の決算説明会で1MDB問題について「早く解決したい」との趣旨の発言をしていた。
ただ、今後、有罪か無罪かを巡ってゴールドマンと司法省が対立すれば、取引成立に時間がかかったり、訴訟に発展したりするリスクがある。
以上、日経新聞など参照

1MDB(1Malaysia Development Berhad) は2009年9月、ペトロサウジと25億ドルのジョイントベンチャーを立ち上げ、中東資本をマレーシアへ誘導することにした。
2012年に1MDBは、110億ドル相当の社債を発行した。
(この時、うち60億ドルをゴールドマン・サックスが引き受けていた)。
1MDBの総投資額がいくらで、焦げ付きがいくら発生しているのか、まだ明らかになっていない。

不正には、サウジのサゥード家やUAE投資庁のほか、多くの欧米の金融機関がタックスへブンの口座を介し関係していたとされ、また、ナジブと関係のある中国系シンガポール人の刘特佐(Jho Low/投資家)も投資運用を任されていたが、独自に不正運用し、現在、中国に逃亡しているという。その不正運用分がナジブに還流された可能性が示唆されている。
 

 
[ 2019年4月25日 ]

 

 

 

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