アイコン 日本の3月の米国債保有残1兆27百億ドルに増加/韓国は・・・

 

 

日本が米国債を保有する残高は米中貿易戦争において、基軸通貨としてのドル価値が高まり、増加の一途をたどっている。ただ、ドル買い効果も生み円安ドル高を一方で演じている。

中国は貿易戦争しながら、それほど残高を減らしていない。まだ戦略的に保持しているのだろう。

問題は韓国、
昨年7月のジャパンショックでウォン安に拍車がかかったが、その後は外貨準備高を増やし安定させてきた。しかし、米中貿易戦争の煽りを受け、国際収支の黒字幅が急減したためか、昨年6月以前には戻らなかった。
今回の新コロナ局面では、輸出大国の韓国にあり、特に中国に対する依存度が高く、中国経済の中断において、その打撃を受け、外資が韓国投資から逃げにかかり、一時対ドルウォンは1290ウォン台に突入した。(韓国のマジノ線は1200ウォンとされている)

現韓国政権は日本とは犬猿の中、米国に対してスワップを求め、600億ドルの協定を締結して難を逃れた。しかし、外資の流出は止まらず1200ウォン台から下がることはなく、再び1230ウォン台に突入している。

韓国は為替を安定させるため、この間、米国債を売り=ドルを売り、ウォン買いしている。韓国の外貨準備高は4,002億ドル(3月末残)、米国債は1,106億ドル、昨年12月には1,220億ドルまで高めていたが、▲94億ドル減少している。その間、外貨準備高も同程度減少しているが、ほかの外貨の為替変動(対ドル安)による減少もあり、中身はよく見えてこない。
(スワップで借り入れた分は今年9月までに返済しなければならない。さらに国債を売って返済する可能性もある)

文政権は左派政権であり労働組合より過激な労働政策(最低賃金大幅増+労働時間大幅短縮+非正規雇用の正規化+戦闘的な労働組合容認)を執行し、為替は、内外需経済が下降局面での米中貿易戦争の煽り+ジャパンショック、今回の新コロナ問題に直面し、再び失業対策での金のバラ撒き、財政悪化が止まらない状態となっている。

新コロナ収束復興、文政権は言葉遊びではグリーンニューディールに掲げたものの、資金をばら撒くだけで、産業基盤・輸出基盤になりうるものでもなく、さらに財政を悪化させるものとなる(同政策では原子力発電削減時の太陽光発電同様、価格競争力に勝る中国から食い物にされる可能性が高い)。

韓国製品は日本の品質より安価で劣るものの、安価なことから実用面で重宝されてきた。
しかし、文政権になり人件費・労務費が大幅に上昇し、価格差がなくなり、競争力をなくしている。それゆえ、半導体だけで持っていた輸出経済が供給過多と米中貿易戦争の影響により暴落した結果、貿易収支の黒字も減少の一途をたどっていた。
内需不振のため輸入も大幅に減り、貿易収支は黒字であるが、歪な黒字としか言いようがない。ただ、昨年来の極度のウォン安に助けられ、輸出企業の収益は改善している。だが新コロナ局面では輸出先がなくなり、4月はその貿易収支さえ赤字になっている。

韓国の場合、外資依存度が高く、貿易収支の悪化、財政の悪化で外資が逃げ出すことにより、極度にウォン安を呼び込む危険性を常に内包している。

今回は、米国は自国に降りかかる火の粉を恐れ、韓国とスワップを締結して韓国の為替問題を支えたが、半年間の期限もの。韓国側もまだスワップ枠も大きく残しているが、新コロナにより原油価格も暴落し必要性もなくなっているのが実情、だがウォンは韓国経済を反映し1230ウォン台となっている。
しかも、今年の米軍の駐留経費問題は拗れている。スワップ協定は妥結への呼び水ともされていたが妥結していない。
文政権は4月15日の総選挙での大勝により左派色を強め、さらに北朝鮮外交の独自路線を強行すれば、為替問題とともに、経済・金融において不安定領域を広げることになる。

韓国政権中枢には盲目的な親中・親北者が多く、文政権残り2年間、スワップ協定を締結して難を救った米国に対し、北朝鮮に対し、文氏がどう動くか注目され続けることになる。

 


スクロール→

米国債残高/米財務省

/億ドル

韓国

中国

日本

総合計

20193

1,199

11,205

10,781

64,740

20194

1,151

11,130

10,640

64,339

20195

1,173

11,102

11,010

65,394

20196

1,152

11,125

11,228

66,259

20197

1,170

11,103

11,308

66,292

20198

1,178

11,035

11,747

68,525

20199

1,185

11,024

11,458

67,739

201910

1,172

11,016

11,680

67,756

201911

1,172

10,892

11,608

67,362

201912

1,220

10,699

11,549

66,924

20201

1,211

10,786

12,117

68,570

20202

1,161

10,923

12,683

70,667

20203

1,108

10,816

12,717

68,101

 

2019年の韓国の輸出額は前年比▲10%減5,423億ドル、GDPは16,419億ドル。輸出が占める割合は33%。

2019年の韓国の総負債(金融機関除く)は4,540兆ウォン、政府が759兆ウォン、家計が1,827兆ウォン、企業が1,954兆ウォン。BISは韓国の負債はGDP比237%とみている。2018年末のGDP比224%から13ポイントと大幅に上昇している。

政府負債が少なく、いくらでも政府支出・投資を増加させることができるという錯覚に陥っている文政権でもある。ここに韓国の為替問題の根がある。

 

貿易収支過去1年間
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貿易収支5年推移
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[ 2020年5月18日 ]

 

 

 


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