アイコン AIインデックス 日本の人材とインフラ不足顕著


世界経済フォーラム(WEF)が発表した「グローバルAIインデックス」によると、日本のAIレベルは54ヶ国・地域のうち総合ランキング9位だった。
 しかし、細かい項目別に見ると、人材、インフラ、運営環境など全3部門でインデックス指数が中レベル、特に人材不足が顕著になっている。

政府戦略にしても戦略を立てることだけは先進国並みであるが、掛け声だけで政治に持続性もなく、補助金制度を設けても政治家との紐付き補助が多く、新興ベンチャー企業もほとんど期待していないのが実状。パソコンをいじったこともない老人議員をデジタル担当大臣に就任させる(前)首相のアホさ加減が、掛け声だけを顕著に表した大きな事例であろうか。

国民性として企業家精神欠乏症の日本の場合、AI人材を長期的な視点に立って育てる必要があり、国家は銭を出すものの、統括機関や審査機関の長は経験ある外国人でも導入して、政治のしがらみから完全独立させた人材に任せる必要があろう。しがらみを払拭できない日本人には女性だろうと到底できない分野だ。

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何でもかんでも紐付き企業に融資や補助金・投資が集中し、それもベンチャーまで同じくしている。
内閣の方針に、議員たちが利権で動き、また投資実績作りばかりに精力を注ぐ官僚主義の各省庁(ここでは文科省)。これでは日本のAIの先は見えず、前にも進まない。

今や、ハードの時代から、ソフトの時代に大きく転換しなければならない新産業革命時代、日本国の政治も行政の現場を取り仕切る省庁も、議員たちが利権に動き回り、中身は大昔のまま変わりようもない。議員たち自身が意識革命が必要だろうが、各党が継続して勉強会を開催している話など聞いたこともない。

中国はAI人材の専門校を全土に100校作るとして2017年から稼動、既にその成果が各分野で生じてきている。
「中国製造2025」および「千人計画」で、世界中から各専門分野の人材を引っこ抜き、自由に研究させ、その果実を国家の経営基盤に利用しているほどだ。
「千人計画」の参画者は既に延8000人を越えるという(米国は知的財産流出でカンカンになり、政府が補助している各研究機関や大学の機関員が、中国の千人計画にこっそり超高額で参加おり、見つけ次第研究員たちを逮捕し続けているが、中国はオバマ時代の早期からこうした計画を持ち、米国の取り締まり開始は遅すぎる感を歪めない。・・・技術流出はハッキングやスパイ活動だけではない、米国では頭脳流出、頭脳の切り売りが顕著)。

日本の大学も大学での研究のほか、こうしたAIに特化した専門校を国立で設立し、大学と専門校を同時に受講できる横断的なカリキュラム再編が必要ではないだろうか。

新鮮味と発言力に期待した萩生田は政権に取り込まれ、その存在をアピールいることもできず、以前は次期首相候補と持てはやされ時期もあったが、現実は文科省の官僚たちに手篭めにされ、もう無理だろう。


スクロール→

AIインデックス 主要54ヶ国比較

世界経済フォーラム 各数値は順位

総合

 

人材

インフラ

運営環境

研究開発

政府戦略

ベンチャー現況

1

米国

1

1

6

1

13

1

2

中国

18

3

3

2

1

2

3

英国

5

8

1

3

7

4

4

カナダ

4

23

5

8

4

5

5

独国

9

12

7

4

5

9

6

仏国

8

30

2

12

6

7

7

シンガポール

2

4

39

16

30

6

8

韓国

28

5

30

22

31

25

9

日本

26

16

17

6

12

8

10

アイルランド

6

2

28

28

42

20

 

[ 2020年9月29日 ]

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