アイコン 追報:蔚山33階建ビル火災 エアコン室外機から出火 外壁材伝い全体へ


8日午後11時ころ、韓国南東部蔚山市の33階建複合ビルで火災が発生し、88人が煙を吸い病院に搬送された。
地下2階・地上33階規模の蔚山南区の「アールヌーボーアパート」で8日午後11時7分ごろ出火し、火は強風にあおられて外壁を伝い上下に広がった。
外部の炎は2時間余りで鎮火されたが、内部に移った火は午前5時現在まだ鎮火されていない。
蔚山消防本部によると、午前5時現在も、消防隊員はビル内の個別号室の内部で消火作業をしている。確認すべき個別号室が多いため、完全に火が消えるまでさらに時間がかかるとみられる。また人命被害を防ぐため低層階から捜索にも入っている。

火災発生後にはビルから抜け出せない住民約40人が屋上に避難。蔚山消防本部は避難階の28階と屋上に避難していた住民54人を救助した。

これまで救助された人の一部と自力で避難した住民など計88人が病院に搬送された。煙を吸い込んだ人や避難中にけがをした人だと、蔚山消防本部は把握している。
消防隊員は「エアコン室外機から出火した」という最初の通報を受けて出動したが、火災の原因についてはまだ調査が行われている。
以上、

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2017年6月、70人の死者を出したイギリス・ロンドンの24階建高層公営住宅「グレンフェル・タワー」マンション火災、この火災で大問題となった燃える外壁材のカーテンウォール。米国の住宅外装材メーカーのアーコニック社と断熱材メーカーのセロテックス社が、被災住民から米国の裁判所で訴えられていた。

韓国は地震がないことから早くから高層ビル建築に入り、カーテンウォール=アルミに本来はガラスウールなど難燃材が充填されているが、なかには燃えやすい安価な材が使用されている。
そのため、カーテンウォールの外壁材が一気に燃え広がる危険性が、イギリスのマンション火災で現実のものとなったが、韓国の建築基準法では違法建築物ではなく、政府が補助金でも出さない限り、改修工事は行われないだろう。こうした建物は全土に大量にある。
2010年以降、外壁材の材質が韓国の建築基準法で改正されたかは不知。

韓国では釜山市海雲台で2010年10月にも37階建高級コンドミニアムが燃えたが、まったく同じく外壁材のカーテンウォールを伝い上層階へ瞬く間に燃え広がった火災だった。

今回、エアコン室外機からの出火となると、建物全体を集中エアコン方式に変えない限り対処のしようがないだろう。しかし、エアダクトが必要となり後付けは不可能に近い。それも住宅である。
ダイキン製の定番のエアコンにすべて変えさせない限り、難燃材のカーテンウォールになっていない限り、高層ビルは、同じことがどこでも起きる可能性がある。

韓国ゼネコンの安全無視のコスト削減策がこうした建物を造り、実際、住民に被害をもたらす。
原発の手抜き工事・基準以下の資材使用など再び大問題となっている。
世界中で安価に受注しまくる韓国ゼネコン、安全価格無視の低価格受注は結果、こうした問題を引き起こすリスクとなる。

[ 2020年10月 9日 ]

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