アイコン GMの韓国未練 韓国から撤退か


GM米本社が18日、今年の賃金団体交渉で会社側と対立している韓国GMの労働組合に対し、「韓国から撤退する可能性がある」と警告した。

 米GMのスティーブ・キーパー上級副社長兼海外事業部門代表はこの日、ロイター通信の電話インタビューに対し「労組のストによって1万7000台余りの生産に支障が出ており、今週末までに生産への影響は2万台に達するだろう」とし、「新コロナ感染拡大による生産損失6万台を勘案すると、韓国GMは今年、利益を計上するのは困難だろう」と述べた。

さらに、キーファー副社長は「韓国GMの労組は生産台数を人質に取って財政的打撃を与えており、このために本社は韓国GMへのさらなる投資や新車割り当てが困難になっている」とした上で「労組の振る舞いのせいで韓国が競争力のない国になっている」と批判した。
さらに「数週間以内にこの問題が解決されなければ、長期的な影響が出るだろう」と韓国撤退を示唆した。これに先立ち、全国金属労働組合の韓国GM支部(文派の民主労総)は今月16日、20日までに前半組と後半組それぞれ4時間ずつの部分ストと残業・休日特別勤務拒否の延長を決めた。

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韓国GMの労組と会社側は今年、24回にわたり交渉を実施したが、賃金交渉でも隔たりがあり、労組側が富平第2工場への新車割り当てなどの主要な問題について歩み寄ることができなかった。

これについて韓国GMは、次世代のグローバルな新製品の生産に向けて予定されていた富平工場への投資関連費用の執行を保留し、再検討することを決めた。
当初、富平第1工場では来年から、昌原工場で生産したC-CUV(クロスオーバー)車の派生モデルを生産するために1億9000万ドル(約200億円)を投じる計画だった。

韓国GMは2014年から昨年まで、6年連続で赤字を計上している。
2018年には8593億ウォン(約800億円)の当期純損失、昨年も3202億ウォン(約300億円)の赤字を計上している。
カハー・カゼム韓国GM社長(←派遣業法違反容疑で出国禁止になっている)は今年9月「労使紛争が悪化すれば、GM本社は韓国からの撤退も検討するだろう」と言及していた。

前回、2018年の群山工場閉鎖に伴う労組紛争は、GMは撤退をちらつかせ、韓国政府と談合し、政府系の産業銀行に議決権のない優先株を発行し71億5千万ドルを調達していた。その資金は閉鎖した群山工場の従業員の退職金などに当てた。
昨年は9月、3日間の全面ストライキに入っていた。

今春には新コロナで資金繰りを悪化させていた。
韓国の労組はストライキを打つことで条件を浴して今や、現代自動車労組の場合、貴族労組と呼ばれ、世間が相手しないほど。
文政権になり、民主労総は勢力を拡大させ、既成の韓国労総より大きくなっている。北朝鮮愛、反日の政治活動も行う組合団体でもある。

[ 2020年11月19日 ]

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