アイコン 米軍撤退で戦意喪失アフガン軍、タリバンに首都無血開場 米軍まだ4千人


現在、アフガン駐留米軍は4000人、バイデン大統領は4月、9月11日までに完全撤退させると発表した。しかし、米軍が撤退準備を進めるなかアフガン軍は戦意喪失して侵攻するタリバンに抵抗することなく、各地の地方行政府もタリバンに抵抗0で明け渡し続け、タリバンは一気に首都カブールまで陥落させた。

アフガンのガニ大統領はいち早くタジキスタンへ逃亡し、アフガン政権も崩壊、バイデン大統領の交渉や取引の下手さ加減ばかりが際立っている。
 米軍が撤退しても3ヶ月は持つとされていたアフガン政府軍、3ヶ月どころかまだ撤退前であるにもかかわらず、お飾りの民主政権も首都カブールも陥落した。

あまりにも早くカブールが陥落したため逃げ遅れた米大使館員や各国の大使館員たち、米軍関係者、これまで米軍を支援してきたアフガン人など、空港に取り残されたままになっている。
その空港周辺では銃声の音も聞こえるという。
こうしたことを受け、米軍はアフガンへ空挺部隊を急遽1000人派遣することを決定した。
何か、ベトナム戦争・尻に火がついたサイゴン脱出作戦のようだ。

イラク戦争は大量破壊兵器の架空話で米共和党の大統領が仕掛けたもの、しかし、民主党のオバマ大統領は平和面し講釈ばかりしながら、ウクライナのクーデターやアラブの春を演出、結局、世界各地に内戦を激化させたばかりで、欧州を避難民で溢れ返させただけで、ろくな結果を招いていない。

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オバマ政権時代、アフガン撤退論者だったバイデン氏、大統領になっても撤退論は揺るがず、さりとてタリバンとの交渉力は0だったのだろう。
撤退決定に当たり、トランプ前大統領に責任を擦り付けるなど、トランプ氏が激怒するのも当然のことだろう。

米軍がアフガンで孤立することにもなれば、中国に仲介をお願いするしかなくなるのだが・・・。
タリバンは、米軍撤退は認めるだろうが、軍関係者や政治家などのアフガン人の米国逃亡は許可しない可能性もある。

2001年の9.11で始まったアフガン侵攻、米NYの2棟立ての貿易センタービルを破壊したアルカイダ、タリバン政権がアルカイダをかくまったことから米国のアフガン攻撃が始まったものの、タリバンはゲリラに変身して今日まで抵抗、米国は傀儡政権をアフガンに樹立させたものの、汚職腐敗で米国だけでも政権強化や民生にこれまでに9兆円以上も注ぎ込んだものの、政府も政府軍も米軍が撤退する前にあっけなく崩壊してしまった。

アフガンニスタンは、
共産系や民主系の政党や部族が支配し、共産系を支援してアフガンへ侵攻したロシア(1979~89年)、しかし、ほかの勢力が抵抗し続け、埒が明かぬままロシアは侵攻してから10年で撤退。
その後アフガンでは、政党やら部族などが勢力争い、その混乱に乗じ台頭してきたイスラム教系大学の学生たちを中心にしたタリバン、宗教・政治・軍の各組織を持ち、そうした勢力を駆逐して1996年にアフガンを掌握した。

イスラム原理主義でも西隣国のイランのシーア派とは異なり、パキスタンに近いスンニ派系原理主義(スンニ派の改革運動のデオバンド派)がタリバンの実態。
ロシアが大量の兵器や弾薬を残したまま逃げ帰り、その武器を主にして米軍に抵抗してきたとされる。
また、タリバンは中国と密約し、タリバンが中国の新疆ウイグル地区のイスラム教徒へ原理主義者の侵攻を阻止させる見返りに、中国はタリバンを支援してきたとされている。

米国が膨大な兵器をアフガン軍に供与しており、今回、その兵器はすでにタリバンの手中に収まった。
今後、国内向けの保有と武器商人を通じて世界の紛争国に売却されることになる。武器商人が血なまぐさくなってきた中国という可能性もある。

そのときの大統領により一貫性がない米国のいいころかげんさが際立っている。

[ 2021年8月16日 ]

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