アイコン アフガン・カブール空港自爆テロ 犠牲者は100人超え


木曜日にカブール空港で、少なくとも13人の米軍人と90人のアフガニスタン人を含む、100人以上が殺害され、2回の爆発が群衆を襲った。
空港の内外の接点、保安検査所であるアビーゲートでの自爆テロ攻撃に続き、銃撃者による襲撃があったと当局者は述べた。空港の外のホテルでも、別の爆弾攻撃が起こった。
米国防総省によると、米軍関係者は13人が死亡は、18人が負傷したという。
この攻撃は、2011年以来、アフガニスタンでの米軍にとって最悪の日であり、バイデン政権による国からの完全な軍事撤退の期限のわずか5日前に発生した。

カブール発AP通信によると、2人の自爆テロ犯と銃撃者が木曜日にカブール空港周辺に群がるアフガニスタンの群衆を攻撃し、タリバンから逃げる人々のための空輸期限がまじかに迫り絶望のシーンを恐怖の1つに変えたと報じた。
アフガニスタンと米国の当局者によると、この攻撃により少なくとも60人のアフガニスタン人と13人の米軍が死亡した。
避難を監督している米国の将軍は、今回の襲撃で、米国がアメリカ人や他の人々を避難させるのを止めることはなく、飛行機での避難が続いていると述べた。

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米中央軍のフランク・マッケンジー将軍は、空港にはかなりの警備がおり、避難者を受け入れるために別のルートが使用されていたと述べた。現在約5,000人が飛行場での避難を待っていたとマッケンジー氏は述べた。
爆発は、西側の当局者が大規模な攻撃について警告し、人々に空港を離れるように促した数時間後に起こった。しかし、その警告は、米国が8月31日に正式に20年間のプレゼンスを終了する前に、米主導の避難の最後の数日間に国を脱出しようと必死になっているアフガン人によってほとんど無視された。

コラサン州のISイスラム国グループは、そのAmaqニュースチャンネルで自爆テロ攻撃を主張した。攻撃はISIL分派であるISKP(ISIS-K)が実行したという。
アフガンのISは、最近電撃的に国を支配したタリバンよりもはるかに過激。タリバンはこうした自爆攻撃を非難している。
バイデン米大統領は、今回の襲撃で、月末の予定より早く米国をアフガンから追い出すことはなく、ISを攻撃する計画を立てるよう米軍に指示したと述べた。

米軍はこれまでに78000人を国外退避させたとしているが、NATO諸国の自国の滞在者、アフガン人の協力者などほとんど退避させることに失敗している。
これは、市内から空港間には、大きな検問所は米軍とタリバンとの合同の関所となっているもののほかタリバンが日を追っていくつもの検問所を設け、空港への道路を実質封鎖していることにある。
さらに、タリバンは24日、アフガン人の出国を認めない方針を打ち出しており、アフガン人協力者たちは出るに出られず恐怖に戦いている。タリバンは家宅捜索を開始し協力者狩りを進めているという。

すべてはバイデン米大統領のアフガン撤退策の失敗に起因している。
米国に協力してこれまで多くの国がアフガンの民主化のため動き、アフガンに多くの人員や関係者がいるにもかかわらず、完全撤退を半月後に控え、米政権が誂えたガニ大統領が国外逃亡という形で1日にして吹っ飛んでしまい、西側諸国の関係者の撤退が遅れているにもかかわらず、31日の撤退期限の延長せず、西側を裏切るものとなっている。

なお、米国とタリバンの協約でカブール空港での民間機飛行が再開された場合、西側の撤退希望者(=外国のパスポート所有)は民間機で帰国できるという。しかし、カブール空港がいつ再開されるかもわからない。それに加え、西側に協力してきたアフガン人は、すでに避難した者、空港に辿り着いている者以外、身の安全は絶望的になってきている。
現在までに計画通り撤退しているのは米国と米軍の協力を得た韓国だけであり、日本も多くの西側諸国同様、撤退が進んでいない。アフガン人協力者の国外避難は絶望的な状況下にある。
バイデン氏は9.11前の完全撤退を唐突にも発言し、進めた結果の自らの失策、自らが西側のすべてのアフガン撤退の尻を拭かなければならないだろう。

[ 2021年8月27日 ]

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