アイコン 輸出大国、9月の韓国の貿易収支 6ヶ月連続の赤字


韓国産業通商資源部は10月1日、9月の輸出額は前年同月比2.8%増の574億6千万ドル(約8兆3167億円)、輸入額は同18.6%増の612億3千万ドルだったと発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は▲37億7000万ドルの赤字で6ヶ月連続し手の赤字となった。
6ヶ月以上赤字になったのは1995年1月~1997年5月まで赤字を計上して以来、約25年ぶり。
3月の露制裁による原油・エネルギー価格の高騰により、輸出額は前年比で伸び続け、輸入が額にして急増していることによるもの。

眼下、天然ガスは高止まりしているが原油価格が大幅に下がってきており、赤字額は前月の94億7千万ドルから大幅に縮小している。
輸出額は9月として過去最高となっている。輸出額はこれまでは昨年9月の559億ドルが最も多かったが、15億ドル以上上回った。輸出は前年同月比で23ヶ月連続のプラスと堅調を維持している。

品目別では、
石油製品(ガソリン、軽油、重油等)が52.7%増、自動車が34.7%増、車両用バッテリーが30.4%増、船舶が15.5%増、自動車部品が8.7%増となり、韓国の15大輸出主要品目のうち5品目で輸出が増加した。

 

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これに対し、不振だったものは、世界的な景気鈍化などにともなう需要低迷で半導体が▲5.7%減、無線通信機が▲7.0%減、▲石油化学が15.1%減、台風の影響も受けた鉄鋼が▲21.1%減少した。

地域別には、
主要輸出先9地域のうち、米国が16.0%増、インドが8.5%増、東南アジアが7.6%増、日本が2.5%増と5地域への輸出が増加した。
しかし、最大の輸出入国であるものの経済回復が遅れている中国へは▲6.5%減、エネルギー需給不安などにともなう景気鈍化の懸念が広がる欧州連合(EU)への輸出も▲0.7%減それぞれ減少した。

輸入額は、7ヶ月連続で600億ドルを上回った。原油やガスなどエネルギーの輸入額が前年9月(99億ドル)に比べ80億ドル以上多い81.2%増の180億ドルに達した。
以上、

原油価格は米国の急激に進む金利高=景気後退の予測により下がってきており、同国の石油精製企業がが息を吹き返してきたようだ。
ただ、原油については制裁を受けたロシアが中国やインドに対して相場より安価に輸出しており、こうした事態が継続する状況からして暗雲が漂っている。

[ 2022年10月 3日 ]

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