アイコン 福岡市の高島市長 都心ロープウエー構想断念

 

 

姑息にも渋滞を緩和するためとして、都心に心ロープウエー構想を発表し、税金を使って結論ありきの御用研究会を発足させ、推進しようとして高島市長。

これに対して、高島市長は、4月の県知事選で麻生大臣が擁立した新人を支援、市議会の自民党議員たちは、それを容認せず、市が提出した都心ロープウエー構想予算を認めなかった。

<舞台裏の事情>
4月の福岡県知事選
小川現知事には、自民党元副総裁の山崎拓氏(福岡市)、自民党下幹事長の古賀誠氏(筑後市)、太田誠一元大臣(福岡市)とその関係市会議員たち、および二階派議員(福岡県3人)たち、それに福岡県の公明党が支援。

新人で自民党公認を勝ち取った厚労省元官僚の武内和久氏には、麻生太郎大臣、福岡自民党県議団、高島福岡市長らが支援。

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完全な保守分裂選挙、これは、故鳩山邦夫氏の補欠選挙で、弔いとなる邦夫氏の次男二郎氏が立候補、福岡県議団や麻生太郎氏などが自民党県連会長の息子を擁立して、保守分裂選挙となった。
筑豊の麻生炭鉱よりすごいブリジストンの本拠地でもあり、結果、鳩山二郎氏が圧勝した。
県連会長の息子氏の選対本部長を務めたのが麻生大臣、選挙戦で麻生氏は小川県知事に応援演説を要請、ところが応援演説を断った小川知事、結果、今回、小川氏からコケにされた麻生氏による小川下ろしとなったもの。

この補欠選挙でも二階氏側や邦夫氏が派閥横断的な会合を持っていた「きさらぎ会」の国会議員たちも二郎氏を支援、福岡自民県連が会長の息子氏を推薦した自民党本部の公認要請を本部はケリ、両者とも公認なしで戦った。当選した二郎氏は二階派に属している。

こうした流れの中に、ロープウエーは宙ぶらりんになっていた。

<本文>
福岡市の高島宗一郎市長は13日、昨年11月の市長選で公約の目玉に掲げたJR博多駅と博多港を結ぶロープウエー構想を断念する考えを表明した。
市の2019年度一般会計当初予算案に計上した検討費5千万円を削除する議員提案の修正案が同日の本会議で可決されたことを受け、高島氏は「市民にロープウエーの必要性が理解されていない」と断念理由を述べた。
構想を強引に進めれば、29日告示の福岡市議選で「親高島派」に悪影響が出るとみて、判断したとみられる。

高島氏は市議会後、記者団に審議のやり直しを求める「再議」を見送ると表明した上で、「福岡市としてもう(ロープウエー構想を)議論しない。
決断は早い方がいい」と発言。市長選の公約を撤回することについては「市民が共感できないのであれば、公約だからと乱暴に進めることはしない」と語った。

同日の市議会最終本会議では、最大会派の自民党市議団が提出した修正案に対し、立憲民主党や国民民主党で構成する野党系の市民クラブや共産党市議団なども同調。与党系の公明党市議団や自民党新福岡などは反対したが、39対20の賛成多数で可決された。福岡市で当初予算案が修正されるのは1989年度以来30年ぶりとなる。

ロープウエー構想の想定ルートは、JR博多駅と博多港エリアを結ぶ「大博通り」上空の約2キロ。
大型コンベンション施設が集積し、再整備計画も進む博多港エリアの交通混雑対策として高島市長が提起した。
2017年12月に開いた政治資金パーティーでは「私の夢」と実現に意欲を示していた。

今年1月には、学者や市職員でつくる市の研究会が、地下鉄やモノレールなど8種類の交通手段を検討した結果、整備費や輸送力、景観などから「ロープウエーが望ましい」と提言させた。
市はロープウエーに絞って検討する方針を決め、新年度当初予算案に、採算性や事業手法などの検討費を盛り込んだ。

これに対し、自民党市議団は当初予算案から検討費を削除し、予備費に移し替える修正案を12日の条例予算特別委員会に提案。「議会での議論が不十分でロープウエーに絞った検討は拙速」などと批判していた。

高島市長にとって、安定した市政運営を図るために「親高島派」の拡大は必須。公約撤回に対する批判を浴びてでも、市民の反発が根強い構想が争点化されるのを回避することを優先したとみられる。
以上、本文、西日本新聞参照

市長が、最初から福岡市の観光の新目玉として提案していたら、受け入れられた可能性があるが、交通緩和など屁理屈をつけたため、ダメになったものと見られる。県議選のシガラミは市議会にも当然反映されている。

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[ 2019年3月14日 ]

 

 

 

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