アイコン LG電子 スマホ生産 韓国から逃避 ベトナム工場に集約

 

 

韓国のLG電子がスマートフォン(スマホ)の国内生産を終了し、生産拠点をベトナムに移すことが24日、業界関係者の話で分かったと韓国紙が報じている。
 
ソウル南方の京畿道・平沢にある工場での生産量を今年6月から減らし、年内には稼動を停止するという。
平沢で生産していたスマホは、今後、ベトナム北部のハイフォン工場で生産される。
業界関係者は「LG電子のスマホの累積赤字が3兆ウォン(約2912億円)と深刻な状況であり、収益性を改善するため政府支援や税制の優遇を受けることができるベトナムに生産拠点を移すことにした」とし、「ハイフォンにはLGの系列会社の工場が集まっており、相乗効果が生まれるだろう」と伝えた。

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LG電子は平沢のほか、ベトナム、ブラジル、中国の4ヶ所でスマホを生産している。

平沢では主に高級スマホを生産。約1400人の従業員がLG電子のスマホの約10~20%を製造してきた。
 LG電子は平沢工場の人員を慶尚北道・昌原など、国内の別の事業場に配置転換する計画。 

米調査会社ストラテジー・アナリティクス(SA)によると、世界市場における韓国内で生産されたスマホの割合は2008年の11.4%だったが、2018年には1.3%まで減少している。
サムスン電子・LG電子ともに生産拠点は韓国・中国・ベトナムが主力で、サムスン電子はインドにも工場を有している。一昨年まで市場占有率は1位だったが、昨年は中国・小米(シャミオ)に首位を奪われている。

2018年のスマホ生産国は、
中国が70%(iPhoneも中国で製造/鴻海)、
インドが約13%、
ベトナムが約10%
となっている。
ベトナムでは、サムスン電子もスマホを生産している。
以上、

韓国は文政権により、今後も労務費の上昇が保証されていることから、LGにとって赤字スマホの生産を、労働コストが大幅に安いベトナムの工場に集約するのは当然のことだろう。
ただ、昨年、文政権の財閥に対する圧力により、今後の雇用増の計画を発表させられており、計画を達成するには・・・、絵に描いた餅を提出か。今回の閉鎖も、配置転換に対応できない従業員が大量に発生すると見られ失業者増となる。

 

2018年スマートフォンメーカー別 販売台数ランキング 
by:米IDC 
メーカー名
百万台
前年比
シェア
サムスン電子
292.3
-8.0%
20.8%
アップル
208.8
-3.2%
14.9%
ファーウェイ
206.0
33.6%
14.7%
シャオミ
122.6
32.2%
8.7%
OPPO
113.1
1.3%
8.1%
vivo
112.3
 
8.0%
ほか
462.0
-19.4%
24.8%
合計
1,404.9
-4.1%
100.0%
・上記、中国勢4社のシェア合計は39.5%

 

 
[ 2019年4月25日 ]

 

 

 

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