アイコン 韓国への3品規制から1年、総じて日本の輸出9.4%増加


昨年7月からの日本の輸出規制以降に始まった韓国の「素材・部品・装備独立運動」。全国経済人連合会は29日、「日本輸出規制1年、評価と課題セミナー」を開催、日本政府が輸出規制したフッ化水素、フォトレジスト、フッ化ポリイミドの3品目について輸入額を公開した。

 1、   フッ化水素は▲85.8%減

1~5月の対日輸入額は403万ドルで、前年同期の2843万ドルから85.8%減った。日本製の輸入の割合も大きく減った。日本製フッ化水素の輸入割合は昨年43.9%を記録したが今年は12.3%に減った。

 2、   フォトレジストは33.8%と大幅増

昨年1~5月の対日輸入額が1億1272万ドルだったが、今年1~5月は1億5081万ドルと33.8%増となった。

 3、   フッ化ポリイミドは7.4%増

フッ化ポリイミドは昨年1~5月に対日輸入額が1214万ドルを記録したが今年は1301万ドルで7.4%増えた。

 

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3品規制 1~5月比較 2019/2020比較

/万ドル

昨年

今年

増減率

フッ化水素

2,843

403

-85.8%

フォトレジスト

11,272

15,081

33.8%

フッ化ポリイミド

1,214

1,301

7.4%

合計

15,329

16,785

9.4%

・韓国、全国経済人連合会資料より

以上、

 

フッ化水素については、

日本の韓国への進出企業や韓国企業との合弁会社から半導体メーカーに納品され、日本からの輸出が減った分がほとんどというのが現実。

10ナノ未満の半導体製造用の純度12ナインは韓国では製造できず、日本から輸出している。10ナノ以上の半導体用については、SKマテルズが開発に大成功したと大騒ぎしていたが、蓋を開ければ5ナインであり、これまでも韓国企業が韓国で製造していたものと同じ。意識して大騒ぎして報道するのが得意芸の韓国であり、騒ぐほどのものではない。

 元々、蛍石の原料を日本の中国合弁会社が一次加工し、日本へ送り、日本で二次加工して韓国へ送り出していたもの。

その加工原料を韓国への輸出をストップした場合、韓国メーカーは製造できなくなる。中国から輸入しても製品にばらつきがあり、中国の日本企業の合弁会社から導入するしかない。

ましてや、韓国のメーカーは日本のメーカーが資本参加して技術移転してきた企業ばかり、12ナイン以外は、基本、中国や韓国の合弁企業で現地生産としている。

日本から送らなくても中国子会社から韓国メーカーへ送れば、日本メーカーの影響は僅少にとどまる。

 日本のメーカーが12ナインを何故日本で造るかは、中国でも韓国でもすぐその製造技術を盗むからであり、韓国を代表する企業のポスコが新日鉄から、SKが東芝メモリから製造技術を盗んだのが顕著な例だろう。

 サムスン電子は昨年3月、アマゾンからデータセンター用半導体(15~20ナノ)につき、不良品を納入したとして7千億円あまりの損害請求を受け、数千億円の損害を発生させている。それほど製品に瑕疵が発生した場合、大損害が発生することになり、10ナノ未満の半導体製品には韓国製を用いることはできないのが現実。

 12ナインを開発したという韓国メーカーも現れている。しかし、常に度を越し吹聴したがる韓国勢でもあり真意のほどは分からない。問題は量産化技術を確立できるかどうかであり、現実味はまだかなり先と見られる。

 漢陽大学融合電子工学部のパク・ジェグン教授によると、半導体素材企業の年間平均研究開発費は、日本が1,534億ウォンなのに対し、韓国は130億ウォンにすぎない(1ウォンは0.0896円)。

 韓国政府は、掛け声だけでは無く、これまでに大風呂敷を広げ発表した反日材料・原料開発予算、現場に現生を大量に注ぎ込み、韓国版「千人計画」でも立案させ、日・米・独・中などの開発技術者たちをひっこ抜き、技術を盗むしかないのが現実ではないのだろうか。

 日韓関係がこれ以上、換金処分等でごちゃごちゃになれば、トランプ流にWTOなど一切無視して輸出規制を本格化させることもできよう。

韓国政府はそうはさせじとWTOの事務局長に反日戦士を送り込もうとしている。

面の皮だけは日本人の100倍・1000倍厚い国だ。

 

文大統領の強弁と錯覚

「日本が輸出規制を断行した後の1年間、われわれは奇襲的な措置に揺れることなく正面から突破し、『転禍為福』の契機を作った」とし、

「ただ一件の生産支障もなく、材料・部品・装備の国産化を操り上げるなど成果をあげた」

「何人も揺さぶることのできない強い経済へ進む道を開いた」とした。

 現実は、日本当局が、サムスン電子などの在庫を見ながら機を見て輸出を承認してきた経緯があり、文大統領が李舜臣の旗の下、進軍ラッパをいくら吹きまくっても、現場は技術的に何も目新しいものを開発したわけではまったく無い。

他国から国民を守る兵器でさえ不良品の山を造る国でもある。文政権の大風呂敷のお金も何も成果を出すことなく、いつものとおりお金だけが霧散霧消することだろう。

 今では韓国の命綱となった半導体、総じて、日本からの材料を心配するより、成果が出てきた「中国製造2025」プログラムを心配し、対策を練る方が「何人も揺さぶることのできない強い経済へ進む道」ではないだろうか。韓国の半導体メーカーの尻に火が付き始めている。今の韓国、半導体取ったら何が残る。

 半導体もすでにシリコン系から、おさらばしようとしているのが現実でもある。

積弊清算により韓国科学技術研究開発の最高峰であるKAISTの学長の首を取ろうとした文在寅氏、世界中の学者が猛反対して中止したが、文氏の脳みそは所詮そんなもん。

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[ 2020年6月30日 ]

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