アイコン トヨタ 第3四半期決算 今期を利益下方修正  米国では利益出ず

 

 

トヨタは諸般の状況から今年3月期決算の最終利益の見通しを3ヶ月前の予想より▲4300億円少ない1兆8700億円に下方修正した。
米国でのインセンティブ販売の過度な横行、中国で導入された新エネ車販売台数率、新エネ車販売不足を予見したペナルティ金の引当金計上か。
それにしても、前期比で見ても大幅な利益減である。中国市場は昨年7月からマイナス成長を続けているなか、トヨタの好調は格安販売で利益度外視なのか。

トヨタは米国では、営業利益率が1.3%とほとんど利益が出ておらず、トランプ大減税の恩恵を受けていない。インセンティブ販売と利益の出ないホールセール強化の結果なのだろうか。日本とアジアは伸びており、米国では、まるで販売台数稼ぎのようだ。米市場は販売台数がほぼ3年同数を続けており、販売競争が激しくなっている。

トヨタ全体では営業利益は伸びているが、特損で今期から株式評価の公正価格を適用する未実現持分証券評価損▲3,558億円(4396億円の損失の調整後)などを計上し、税前利益・株主利益を大きく落としている。

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トヨタ 第3四半期  米基準
連結/百万円
売上高
営業利益
←率
税前利益
株主利益
18/3期Q3
21,796,974
1,770,186
8.1%
2,003,113
2,013,177
19/3期Q3
22,475,548
1,937,974
8.6%
1,725,779
1,423,307
19Q3/18Q3比
3.1%
9.5%
 
-13.8%
-29.3%
19/3期予想
29,500,000
2,400,000
8.1%
2,200,000
1,870,000
19予/18期比
0.4%
0.0%
 
-16.0%
-25.0%
18/3期
29,379,510
2,399,862
8.2%
2,620,429
2,493,983
17/3期
27,597,193
1,994,372
7.2%
2,193,825
1,831,109
16/3期
28,403,118
2,853,971
10.0%
2,983,381
2,312,694

 

2019年3月期第3四半期累積 内訳
 
売上高
営業利益
連結
/億円
前期比
/億円
前期比
営利率
日本
121,376
3.4%
12,444
12.0%
10.3%
北米
81,812
1.9%
1,290
-27.4%
1.6%
欧州
23,658
2.3%
892
46.0%
3.8%
アジア
41,315
8.0%
4,002
18.5%
9.7%
その他
17,997
-2.9%
851
-17.6%
4.7%
調整
-61,403
 
-199
 
 
合計
224,755
3.1%
19,379
9.5%
8.6%

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[ 2019年2月 6日 ]

 

 

 

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