アイコン 4月の福岡県知事選 保守大分裂、小川現知事に公明応援 自民竹内氏公認

 

 

自民党の1月の世論調査で現職の小川洋福岡県知事(69歳/選挙は3期目/経歴:経産省・特許庁長官)が過半数を占め、さらに2月中旬極秘で行われた再度の世論調査でも小川氏がさらに竹内和久氏(47歳/元厚労官僚)氏に差を広げた結果が出たという。

小川現知事には、自民党の山崎拓元副総理、古賀誠元幹事長、太田誠一元大臣、地元二階派国会議員3名などが支援。連合も支援している。野党は、独自擁立する共産党を除き、小川知事支援に動いている。

一方、これまで支援してきた小川知事降ろしを強力に進めてきた麻生太郎大臣は、武内氏を擁立、自民党福岡県連が推薦して自民党本部が公認、自民党県議団、自民党県連、麻生派の大家敏志参議、福岡市長、なんと古狸の元県知事麻生渡氏(経歴:経産省・特許庁長官)も支援している。

ただ、大票田の福岡市の市議会はまだ山崎拓氏の影響もあり割れ、県知事選は自民党県連も一枚岩ではなく、4月の県知事選は完全に保守分裂選挙に突入する。

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<勝敗を決定付ける公明党=創価学会の票の行方は・・・>
そうした中、自民党公認の竹内氏が公明党に推薦依頼をしたところ拒絶され、小川知事の県民の会の大会に公明党議員が出席したニューズが流れていた。
竹内氏は自民党公認であるが、公明党本部は自主投票に決定したものと見られる。また、福岡県主導で小川支持に回わらせたものと見られる。
福岡県の公明党は、以前から小川支持で動いていた地元公明党議員たちでもあるが、寄らば大樹の陰、世論調査が決定的になったと見られる。

<竹内氏の政策>
武内氏は3月1日政策を発表。
少子高齢化する中で経済成長できる新産業の創出
女性のリーダーを増やす
ことなどを掲げている。

<小川氏が勝利した場合>
2016年10月、次男・鳩山二郎氏の亡父・鳩山邦夫氏の弔い選挙で、麻生氏は別人を擁立し、福岡県連と麻生太郎大臣、古賀誠元幹事長らが支援、麻生氏は自ら選挙対策委員長になって支援した保守分裂となった。
福岡の二階派国会議員が支援、ブリヂストン関係の全面支援、邦夫氏が結成していた派閥横断のきさらぎ会の重鎮たちも支援に回った。
結果、自民党本部は県連が公認推薦した人を公認せず、両社とも公認を得られなかった。
結果、鳩山二郎氏が圧勝して二郎氏は二階派入りを果たしている。

この選挙で、麻生大臣の応援依頼を小川知事が断ったことから、麻生大臣の小川降ろしが始まった。
今回の選挙でも、麻生大臣は竹内候補(予定者)の自民党公認も取り、選挙の陣頭指揮を執り、戦っているが、もしも竹内氏が負けた場合、麻生氏は78歳という年齢もあり、これまで合従連衡で勢力を拡大させ続けてきたものの、自民党内では急激に吸引力・牽引力を低下させるものと見られる。
福岡県の選挙で陣頭指揮を2回も取り、2回とも敗戦では話にならんだろう。そのためにも背水の陣を張っているものと見られる。

<竹内氏勝利の場合>
自民党が公認した竹内氏に対して、公然と反旗を翻した福岡県の二階派国会議員3人の処分と共に、派閥領袖で強気一辺倒の二階氏もすでに80歳、牽引力が大幅に削がれるものと見られる。

夏の参議院選挙が衆議院同日選挙の可能性も高く、その公認争いも含め、福岡県知事選挙は、麻生派と二階派の全面戦争の前哨戦でもあり目が離せない。
 

 
[ 2019年3月 4日 ]

 

 

 

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