アイコン 原油価格高一服か 62ドル台(WTI)

 

 

4月4日のWTI原油先物価格が期近の5月物で前日比0.36ドル安の1バレル62.10ドルで取引を終えた。
約5ヶ月ぶりの高値圏で推移しており、取引終了にかけて利益確定売りが出た。
米トランプ政権によるイラン産原油の禁輸措置、産油国ベネズエラの政情不安、サウジなどの主要産油国の減産強化で、需給の引き締まりが続くとの見方から、小高く推移する場面も目立った。
一方で、足元の原油相場の上昇を受け、シェール企業などが原油生産を増やすとの思惑も売りを誘っている。

中国経済低迷、英EU離脱問題、欧州経済低迷を受け下げ要因がある中、価格押し上げは、上記のイラン・ベネズエラ・サウジの動向に加え、ハワイ首脳会談を控え、米中貿易戦争の和解が前提となっている。

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アメリカでは、6月から20年大統領選挙に向けた党内選挙活動が開始されることから、トランプ大統領は、再び、OPECに対して談合だぁ、カルテルだぁと非難し、シェールオイルの増産要請にも言及するはずだ(経済波及効果も高い米国の自動車販売台数は1~3月▲2.5%減、3月は▲2.7%減)。

今回の原油高は、トランプ政権のイラン産原油の禁輸措置にもあり、自ら種を撒いている。そして高いぞとOPECを脅迫して価格を落とさせるなど、世界経済を小手先で動かし、おもちゃにしている。現代版ヒトラーよりもっとすごい人物とも言え、楽しくて仕方ないことだろう。手法は意外と似ており、そっくりさんでもある。

 

アメリカの原油掘削リグ稼動数
ベーカーヒューズ社版
 
稼動リグ数
2016年5月27日
316
2017年8月11日
768
2018年8月1日
869
2018年12月18日
885
2019年3月30日
816
 

 

↓WTI原油価格1年チャート
0405_02.jpg

 
[ 2019年4月 5日 ]

 

 

 

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