アイコン 三菱ふそう&UDトラックスはトラックやバスをリコール 火災の恐れも

 

 

三菱ふそうトラック・バスは16日、トラックやバスのリコールを国交省に届け出た。

届出によると、
不具合部位は、原動機(オイルミストセパレータ)
原因は、大型トラック及びバスのエンジンにおいて、エンジンオイルの交換時期の設定が不適切なため、使用条件が厳しい場合、設定期間より早くエンジンオイルが劣化することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、オイルミストセパレータにスラッジ(燃焼で発生する煤やオイル中の劣化物)が堆積して、目詰まりを起こし、クランクケースの内圧が上昇、エンジンオイルが吸気系に流入して、最悪の場合、意図せずエンジン回転が上昇し、エンジンが破損するおそれがある。

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改善方法は、
全車両、クランクケースの内圧を測定し、オイルミストセパレータに目詰まりが生じていると判断されるものは、新品のオイルミストセパレータに交換するとともに、エンジンオイルとオイルフィルターを交換する。また、使用条件が厳しい(シビアコンディション)と判断された場合についてもエンジンオイルとオイルフィルターを交換する。さらに、エンジン制御プログラムに対策プログラム(オイル量減少時の検知性向上とエンジン過回転防止)を追加する。
また、適切なエンジンオイルメンテナンスの励行を喚起するステッカーを貼付し、シビアコンディションの条件を明記したリーフレットを配布する。

不具合件数は240件、事故の有無は火災2件
対象車は
「スーパーグレード」
他にバスの
「エアロエース」
「エアロクィーン」、
UDトラックスから受託生産した
「スペースアロー A」
「スペースウィング A」。
以上、5車種・77型式
対象車両台数は40,316台
製作期間は平成22年3月30日~平成29年8月3日

<UDトラックス>
UDトラックスは18日、次のとおりリコールを国交省に届け出た。
1、不具合の部位(部品名):
①燃料装置(燃料リターンパイプ)
②電気装置(オルタネータ電源配線)

2、基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因:
①原動機型式GH11の燃料装置において、燃料リターンパイプの材質選定及び締付けトルク設定が不適切なため、エンジン振動の応力によって、当該パイプのアダプター締結部に亀裂が発生するものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、シリンダーヘッド内に燃料が漏れエンジンオイルを希釈させ、油圧警告灯の点灯及び警報ブザーが鳴り、最悪の場合、希釈したオイルが燃焼室内へ吸い上げられ、運転手の意図しないエンジン回転上昇に至るおそれがある。

②150アンペア仕様のオルタネータ電源配線において、オルタネータ裏側の配索及び固定方法が不適切なため、振動により当該配線が固定ブラケットのエッジ部と干渉して被覆を損傷させることがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、当該配線が短絡し発熱・発煙するおそれがある。

3、改善措置の内容:
①全車両、該当する故障コードの確認及び燃料リターンパイプの亀裂を点検し、当該パイプを対策品に交換する。また、該当する故障コード及び亀裂が確認された場合は、エンジン内部を洗浄する。なお、車両走行データを確認し、燃料希釈によるエンジン回転上昇が確認された車両はエンジンを良品に交換する

②全車両、電源配線に保護材を取付けて、固定ブラケット及びクランプを対策品に交換する。なお、電源配線に損傷がある場合は補修又は新品に交換する

4、不具合件数:①34件、②5件
5、事故の有無:なし
6、対象車両:UDトラックス/「クオン」ほか日野車、いすゞ車
7、対象車両台数:①9,714件、②641件
8、製造期間:平成29年4月28日~平成30年12月24日
以上、

 

 
[ 2019年4月19日 ]

 

 

 

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