アイコン 世界の自動車販売台数はピークアウトか 中国では日本勢増加の逆行

 

 

世界最大の自動車市場である中国市場は、経済が低成長期に入っている中、米国から仕掛けられた米中貿易戦争により、昨年11月から経済は急低下、自動車販売台数は貿易戦争が始まった昨年7月から前年同月比でマイナスを続け、昨年9月から今年2月まで2桁マイナスを記録、3月は▲6.6%減と一桁マイナスとなったが、4月以降どうなるかは米中貿易戦争の成り行きと政府の自動車購入に対する減税政策の執行にかかっている。1~3月の販売台数は▲11.3%減(うち乗用車は▲13.7%減)となっている。

米国市場は、米調査会社JDパワーの4月の報告書では、第1四半期の自動車販売台数は2014年第4四半期以来最低となり、低迷が始まったと分析している。
米政府の基準金利引き上げに伴って分割払い金利も上昇し、消費者心理が急激に悪化している。
米連邦準備制度(FRB)は昨年、4度も基準金利を引き上げた。米国の自動車メーカーの役員たちは、今年の販売台数が2014年以降初めて1700万台を割り込むとみている。ただ、米ビッグ3は、ピックアップトラック等高級大型車の販売に注力しており、売上高では販売台数減をカバーしたうえで利益を増加させている。

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インド市場は、4月の自動車需要は前年同期比▲17%減少し、2011年10月に▲20%の減少を記録して以来、最大の下げ幅となった。銀行の不良債権問題が深刻になり、ローン規制が強化され、農家の所得減少、経済成長率の鈍化が続き、消費者心理が冷え切っていることによる。

欧州も第1四半期は▲3.3%減し、ロシアも第1四半期の販売台数は▲0.3%減となっている。
以上、

日本勢は、中国市場の全体では▲11.3%減の中、5.3%増と堅調な動きをしている。日本への訪日客増と比例して品質の良さが見直されている。当然、中国市場で売れる車造りにも腐心している。

 
[ 2019年5月 7日 ]

 

 

 

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