アイコン 北朝鮮軍 非武装地帯DMZに再び軍を進出させる構え


北朝鮮軍が16日、南北合意で休戦ラインDMZを非武装化した地域に再び進出し、対南ビラを散布すると表明した。
北朝鮮の人民軍総参謀部は、朝鮮中央通信に、
「わが軍隊は、最近刻一刻と北南関係が悪化の一路をたどっている事態を鋭意注視しつつ、党と政府が取るいかなる対外的措置も軍事的にしっかり担保し得るよう万端の態勢を備えている」。

「われわれは、党中央委員会・統一戦線部と対敵関係各部署から、北南合意により非武装化された地帯に軍隊が再び進出し、戦線を要塞化し、軍事的対南警戒をさらに強化するための措置を取れるよう行動案を研究することについての意見を受領した」。
「地上戦線と西南海上の多くの区域を開放して、徹底した安全措置を講究しつつ、予見されている各界各層のわが人民の大規模な対敵ビラ散布闘争へ積極協力することについての意見も受領した」。

「われわれは、以上のような意見を迅速に実行するための軍事的行動計画を作成し、党中央軍事委員会の承認を受けることになる」
「わが軍隊は党と政府のいかなる決定指示も迅速かつ徹底して貫徹する」
「あらためて強調するに、わが軍隊は党と政府が取るいかなる対外的措置も軍事的にしっかり担保する万端の態勢を備えている」としている。
以上、

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文大統領はこうした北朝鮮に対し、「南北が共に突破口を見いだすべきときになった」、「条件が改善するのを待つことのできない時間まで来た」と経済協力推進を表明した。

文大統領は北朝鮮を手繰り寄せるため、バラ色の経済協力プロジェクト入りのUSBを金正恩に手渡している。当然、全部が国連制裁下では不可能な案件ばかり。それは板門店南北首脳会談、平壌南北首脳会談(=軍事合意)などで、米朝ハノイ首脳会談直前まで文政権から北朝鮮へ伝え続けられた。その薔薇色の経済協力計画が何一つ実行できない韓国文政権に対して、国連制裁が続き苦しくなっている北朝鮮が激怒しているもの。
北朝鮮は核を完全廃棄しない限り国連制裁は続く。
文政権は、こうした国連決議にかかわらず、今では核凍結論を主導している。それ以前は、「先緩和・後核廃棄への誘導」論を展開していた。文案に賛同しているのは中国とロシアだけ。

北朝鮮の軍事挑発は、5月3日の機関砲による韓国監視所への銃撃事件に見られるように、脅しではない。
 北朝鮮軍は2010年3月に、韓国軍のコルベット艦「天安」を魚雷攻撃し沈没させ、韓国海軍の46人が死亡・行方不明となった。
当時から従北の(現)ともに民主党系議員や学者たちは、朝鮮戦争当時の機雷に接触して沈没したと主張し、国際調査団が現地調査報告した「魚雷による爆沈」を認めていない。
今年5月3日の銃撃事件も文政権は北朝鮮の誤射と発表している。監視所は朝の濃霧の中、4発も被弾していた。
誤射としながら、韓国軍は反撃し、北朝鮮側の監視所を避けて機関銃を撃っていた。

北朝鮮のミサイル小僧は、短距離弾道ミサイルを韓国領海スレスレの公海上に撃ち込む可能性もある。それでも文政権は誘導失敗の誤射と発表することだろう。
北朝鮮は治外法権国でありミサイル発射に対して事前通告をしないことから、海域の民間船は危険極まりないが・・・。
北朝鮮が軍事行動に出たとしても、緊張状態のトランプ米軍も睨んでおり、2010年11月の延坪島砲撃戦にはなるまい。
ただ、朝鮮民族の憤怒症候群の有病率はドイツ人の6倍とされ、文氏も金氏にもその兆候があり、2人ともキレた場合、どうなるかはわからない。



 

[ 2020年6月16日 ]

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