アイコン ブレグジッド 英議会・政府案を否決

 

 

英議会は15日、EU=ヨーロッパ連合からの離脱の条件を定めた離脱協定案を反対多数で否決した。

政府は、議会に対し、3日以内に代替案を示さなければならないが、有効な案を示せるかどうかは不透明、3月の離脱を着実に実現させたいメイ首相はさらなる苦境に追い込まれる。

前回は、EUからの離脱の条件を定めた協定案を議会に提案していたが、北アイルランドの国境管理などをめぐって議員から猛烈な反発を受け、土壇場で採決を見送っていた。

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ブレグジッドの専門家への調査で示された4つのシナリオでは、
1、最も蓋然性が高いとみなされたのは、引き続き英国とEUによる「自由貿易協定締結」だった。

2、今回2番目にありそうだとされたのは、英国がEU予算を分担して単一市場へのアクセスを保てる「欧州経済領域(EEA)加盟」だった。現在、リヒテンシュタイン; アイスランド; ノルウェーがEUと締結している。

3、3番目は「EU離脱の撤回」・・・再度国民投票・・・メイ首相は完全否定。

4、前回調査まで2番目に蓋然性が高いとされてきた「合意なきブレグジット」は、今回は4位となり、2016年終盤に質問を開始して以降初めて、最も蓋然性が低い事態と位置付けられた。

一部の英国会議員は、「合意なき離脱」はEU側にも与える影響が大きいとして、英国主導で自由貿易協定を締結できるとみている。
しかし、仏独やEU議会は英国がいいとこ取りすることを容認しないとしており、「欧州経済領域(EEA)加盟」の可能性はあるが、EU予算を負担しない自由貿易協定の締結は非常に難しい。
  
英仏間のドーバー海峡の海底トンネルでの鉄道・トラック輸送が、それぞれの入管手続きで、大混乱することになる。
北アイルランドでは、アイルランドとの国境に再び国境線が敷かれ、諍いから問題が拡大することも懸念されている。以前は北アイルランド(英系住民)とアイルランド(ケルト民族)のそれぞれの民兵組織の抗争により北アイルランドは内戦状態にあった。

 英国民が選択したブレグジッド、今になっても、いいとこ取りしようとEU側と揉める方がおかしい。

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[ 2019年1月16日 ]

 

 

 

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