アイコン アフガン 米軍撤退へ急展開

 

 

アフガニスタンのガニ大統領は28日、テレビ演説し、反政府勢力タリバンに対し政府と「真剣な交渉」を始めるよう呼び掛けた。
政府の後ろ盾の米国とタリバンが駐留国際部隊撤退で合意案をまとめたと報じられる中、タリバンに対し、改めて包括的停戦に向けた対話に入るよう求めたものとみられる。
ガニ氏は国際部隊について「必要だからアフガンにいる」と強調。一方、「外国軍を長期間求めているアフガン人はいない。きちんと管理された計画を通じ、われわれは(駐留部隊を)ゼロにしようとしている」と国際部隊撤退に触れた。

これに先立ち、
タリバンは1月26日、カタールでの米政府との協議終了を受け、「進展はあったが、交渉は継続する」と表明した。
アフガンに駐留を続ける米軍を含む国際部隊の撤退について、米国とタリバンが合意案をまとめたと報じられたが、最終合意にはまだ話し合いが必要としている。

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2001年9月11日、NYの貿易センターツインビルに旅客機を突入させ破壊した空前絶後の同時多発テロを始めて受けた米国、犯行のテロ集団アルカイダがアフガニスタンにいることを突き止め、アフガンのタリバン政権に引渡しを要求、タリバン政権はそれを拒絶、2001年10月7日、米軍は、不朽の自由作戦を敢行、タリバン政権ものとも攻撃し、それ以来、18年間、タリバンと戦闘を続けている。しかし、いくら最先端兵器の塊の米軍さえ、タリバンを一掃できず、現在でも米軍が支援する政府軍が支配しているのは全土の55%に過ぎない。
アフガンは、最近では米軍の最新兵器の実験場に化かしている。米軍はそれも飽きてきたようだ。
トランプ氏は世界安保の観点から、駐留を主張するマティス国防長官を更迭、現状での撤退が急展開させている。
ただ、こうした交渉はオバマ時代の2016年ころから水面下であり、タリバン内の強硬派がアフガンに進駐してきたISに傾倒して流れていた。
タリバンと和解しても、米軍撤退により、より過激なISがアフガンでテロを拡大することになる。総じて、時が経過すれば、タリバンが再度政権を奪取するものと見られる。

現政権は部族長らであり国際支援資金不正のオンパレードで長続きはしないだろうが、タリバンはイスラム原理主義者、ソ連が介入失敗後、当時のパキスタンがタリバンを支援して、タリバン政権が誕生した経緯があるもののパキスタンも様変わり、米軍撤退後どうなるかはまったく不明。

なお、タリバンは水面下で中国と提携している話がある。中国が支援してはじめて戦闘を継続することができたと見られる。当然、中国側も新彊ウイグル地域のイスラム教のウイグル人たちを押さえ込む必要があり、タリバンとの提携は大きな意味を持つ。
収益源の麻薬の原料ケシ栽培の収益だけで、5万人前後とされるタリバン戦闘員が18年間も戦う戦費は持たない・・・中国側は否定している。

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[ 2019年1月31日 ]

 

 

 

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