アイコン 中国メディアも韓国の輸出体質の問題点を指摘

 

 

中国メディア・金十数拠は、韓国の輸出が4ヶ月連続で下落したことについて、その背景を伝えた。
記事は、「韓国経済が未曽有の困難な状況に陥っており、韓国の誇る四大産業である自動車、半導体、石油化学工業、造船のいずれも難題に直面している。特に対中輸出の落ち込みが激しい」と伝えた。
韓国産業通商資源部4月1日、3月の韓国の輸出が前年同月比▲8.2%減の471億ドルだったと発表した。4ヶ月連続のマイナスだった。2月は▲11.4%減で、2016年4月以降最大の減少幅となっていた。

記事は、「典型的な輸出志向型経済」である韓国の問題点を指摘。
その一つが半導体で、その輸出は前年同期比16.6%減と大幅な下げ幅となったほか、2月の▲24.8%減より緩和された。
記事は「サムスンの半導体は世界的に有名で、毎年約500億ドル(約5兆5000億円)の半導体を中国に輸出していた。しかし、中国のスマホ市場で販売台数が減少したことや、ファーウェイなどの中国産半導体の台頭により、サムスンの半導体は大打撃を受けた」と分析した。

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「石油化学工業」は、「石油資源に乏しい韓国は、強大な石油化学工業を有しており、この点は製油能力に体現されていて、毎年石油製品の輸出額は500億ドル(5兆5000億円)を超え、世界第7位だ」と指摘。しかし、「3月の石油製品の輸出は11.8%減少し、2月の14.3%減と比べてわずかに回復はしたものの、全体的には下落の傾向にある」と指摘。

そして、最大の問題点として挙げたのが「韓国経済が中国市場に依存しすぎている」こと。
韓国の対中輸出は韓国の国内総生産(GDP)の10%を占めており、米中貿易関係に不確定要素が多くある中で、中国経済の成長がわずかに緩やかになるだけで、「韓国経済は警笛を鳴らす状況だ」と記事は表現している。
例として、2月の韓国の対中輸出が前年同期比で▲17.4%減少し、4ヶ月連続の減少となったことを挙げ、「輸出の悪化に伴い、韓国の製造業には危機が訪れている。3月初めのデータによると、韓国の2月の製造業購買担当者指数(PMI)は47.2と過去3年で最低水準になったほか、新たな輸出注文も7ヶ月連続で縮小した」と伝えた。

これらを踏まえて記事は、「韓国人は、自国が先進国で資本主義国であることをずっと誇りにしてきた。1人当たりのGDPは3万ドル(約330万円)を超え、環境や文化面で中国について悪く言ってきたが、経済の衰退でようやく中国市場の重要性を理解したようだ」と結んでいる。
以上、中国関係メディア参照。
中国からも言われてしまった。中国製造2025は米圧力からそのスピードを弱めたが、撤回するわけでもなく、半導体でも強力なライバルとなる。すでにスマートフォンの販売台数では中国勢の合算数値がサムスンとLGの販売台数を大きく上回っており、それもこれまでスマスンの独壇場だった世界各地へ販売展開のスピードを速めている。

自動車も2017年3月からのTHAAD配備における不買から立ち直ることができない状態が続いている。中国勢はその間に技術革新による品質向上をはかり、持ち前のパクリデザイン力により、今では韓国勢を脅かす存在になっている。
利益と技術を蓄えた中国の自動車産業は今後、輸出展開の加速と世界展開することから、韓国勢は現在差別化を図らねば、食われてしまう。中国勢のガソリン車の有力企業のエンジンは、韓国の現代・起亜と同じ、三菱製のGDIエンジンを搭載し、馬力に遜色はない。EVでは完全に中国勢が優位に立っている。

造船は、大型契約を受注した受注したと韓国メディアが大騒ぎして喜んでいるが、世界経済の低迷で納品を先延ばしされているのか、まだ軌道に乗っていない。
米中貿易戦争しだいでは、船舶の過剰船腹状態が解消されない可能性もある。和解すれば、これまで多くを受注してきたLNG運搬船の完成が急がれ、V字回復も期待される。
ただ、足下では、鉄鉱石価格が、ブラジルでのダム決壊による生産遅延で高騰しており、船舶材料の厚板等鉄鋼製品価格も上昇中、安請負で利益が出ないおそれもある。

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[ 2019年4月 4日 ]

 

 

 

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